セザンヌの画を2014/10/30

セザンヌ画集
最近、テレビは殆んど録画したのを観る。
NHKBSプレミアム「革命を起こした隠者セザンヌ」を懐かしさにひかれて見だしたら引込まれて夜遅くまで嵌まってしまった。

絵を習い始めた頃、セザンヌの水彩画の模写をしたことを思いだしす。
遠近法を無視して、多視点のことも教えて頂いた。

今、書棚の分厚いセザンヌの画集を何年振りかに引っ張り出して見る。
1999年に開かれた「セザンヌ展」の時に会場で買った図録でその時展示されたものしか載っていない。

テレビでは実に多くの彼の絵が出てきて初めて観るものも有った。
セザンヌと云えば巨匠で尊敬され恵まれた生涯だったと思い込んでいた。

本当は、一生批評家には酷評され続け、人間不信に陥って孤独だったのだ。
それでも自分の理想を追い続け描き続けた一生はあまりに傷ましい。
得心がいくまで加筆し、時には破り捨て、完成しなかった絵の数々。
ただこれまで未完成と思われた絵の余白の意味も今は光の表現ではと考えられるようになったとのことだ。

目から鱗、あらためて絵画って何だろうと深く考えさせられました。

先駆者って往々にして没後にその真価を認められることが多いけれど、それって哀し過ぎると思ってしまう。 凡人です。

明日は二週間振りのアトリエ行きだ。
ちゃんと仕上げられるかなぁ。