読書雑感2011/01/12

冬の朝
真冬の朝の散歩は 大気が肌を刺すように冷たいが空の透明なブルーに引き込まれそうになる。
近所の小さな公園に米粒の様な白い実をイッパイ付けた大木が聳えていた。
実を啄みに小鳥が飛び交っている。
「何の樹かしら」
「さあ もしかしてミモザ?」
と聞いて帰ってからネットで調べたが違ったようだ。
何はともあれ 青空をバックにした裸樹の美しさに惹かれた。

先日読んだ「ノルウエーの森」を思い出す。
おそらく入院中でなければ、食堂の小さな書棚で見付けなければ私は読まなかっただろう。
無論知ってはいたし映画化されたポスターも美しいと眺めた。
しかし どちらかと言えば苦手の分野だ。

でも 36歳の男性の回顧から始まる去りし青春の物語は想像以上に美しかった。
何時の間にか 透明で清純な世界に引き込まれ理屈抜きに大きな感動があった。
病院のベッドで点滴を受けながら夢中で読んだ。 共感とは違う
美しい音楽や絵に魅せられてる感覚だった。
私が言うのは烏滸がましいが文章の巧さ、何気なく付けくわれた短い一言に魅せられる。
一途で透明で美しく哀しい青春の物語、読む機会があって良かった。
帰宅して雑多な本に囲まれ雑用に追われている今の私には読めないかもしれない。

コメント

_ totte ― 2011/01/13 22:11

美海さん、こんにちは。ほぼ、初めましてです。
ちょうど入院されるときにコメントをするというタイミングの悪さでしたので 何か悪いことを書いちゃったかなぁ~なんて思ったりしましたが 無事退院されてお元気になられて 良かったです。
この「ノルウエ―の森」は 読んでみたいと思って 何回か挫折。
最初から なんとなく気持ちに沿わない。。というか。
でも、美海さんの感想をうかがって またトライしてみたくなりました。
どうぞ「雑用」もほどほどに、お体ご自愛ください。

_ 美海 ― 2011/01/14 11:05

totteさん 初めまして?
何か入院騒ぎで頭ゴチャゴチャデ済みません。

私もこの手の文学苦手なのです。
が 美しい物語でした。
私自身には青春の頃を含めて理解できない心境です。
それでも感動しました。

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