自転車2011/01/18

油彩(12号)
近くの公園は広い道路がついているが自動車、バイクは進入禁止(電動車椅子は可)で、主婦は自転車で走り回っている。
もう何年自転車に乗らないだろう。
一度覚えた自転車は一生乗れるって聞いたことがあるがもう無理だろうな。

思えば三輪車から始まって、片足で漕ぐスケートで遊んだ大昔を思い出す。 スケートのほうがスピードがでて好きだった。
住宅街の道路は自動車も入ってこないから子どもの遊び場だった。
その代わり舗装してないから転んでは生傷の絶え間がなかった。

いよいよ自転車に挑戦したのは小学2年生のころだったと思う。
兄のお古に赤いペンキを塗ったものだった。
住宅街のはずれの空き地で、その頃うちから中学に通っていた従兄弟が毎日付き合ってくれて後ろから押しながら一緒に走ってくれた。
お陰で半月程で補助車なしで乗り回せるようになって嬉しかった。 
でもその頃の女の子はあまり乗らなかったから他の遊びが多くて街中を乗り回した記憶はあまりない。

女学生になってからは大人用の自転車の練習してて川に落っこちた話は前に書いた。 結婚してから夫の出張に着いて行って貸し自転車で瀬戸内海に落っこちそうになった話も。

結婚して就職したとき夫が中古の自転車を買ってくれて、毎日それで通勤した。
御所の中を抜けると近道でシーンと静まり返った御所のなかの広い道を走るのはホント気持ちが良かった。 普通の道路に出ると市電のほかは殆ど自転車だった時代だ。 
時々男の子と暗黙のレースを展開したりして”勝ったぁ〜”なんて。 若かったなあ。

日本がどんどん経済成長して我が家も貧しさから抜け出し、小さな家を建ててスクータに乗るようになり次は車の時代に。
その頃 息子達にピカピカのライトブルーのお揃いの自転車を買ったっけ。

今 公園を走っている自転車はどれもスマートで、若い時の私が乗っていた黒っぽくて頑丈で野暮ったかった自転車とは雲泥の差だ。

寒風を切って自転車で走ったら爽快だろうな。
そんなことしたら骨折ものだと叶わない夢を見る。