日記2011/01/17

日溜まりで
几帳面な質でないから日記は気が向いた時だけ、思いついたことや本の書き抜きなどした程度だ。
自分の生きて来た軌跡を毎日記録していたら今は宝物になっていたのにと残念だ。

女学校では毎週一回日記を提出することになったいた。 2年か3年生の時の担任の方針だったのかもしれないが面倒くさかったな。
だんだんサボるようになったが別に咎められなかったのをいいことに「忘れました」で通していた。

その年代って自我に目覚めるというか自己改革したい衝動とかが芽生える時期の様な気がする。
少なくとも私は内向的な性格がイヤになって少し積極的になろうと思って、或る日、珍しく日記にクラスの出来事を友達の姿を挿絵にして面白く書いて提出した。
絵を描くのは好きだったから軽いノリだったのだが 放課後教室に戻ると皆が輪になって何かを見ながら騒いでいる。
よく見ると返されて来た私の日記を皆で読んで楽しそうに笑っていた。
これまでにない経験で面映かったが嬉しかった。

私の手元に返って来てから開くと赤ペンで先生の感想が書いてあった。
「日記は日々の反省を書くものです」
ああ やっぱり 日記は独り自分の為に書くものだ。
二度と日記を提出することはなかった。
赴任してらしたばかりの中年の女の先生でとても固い方だった。

女専の寮にいたころが一番日記をを書いている。戦時下の閉塞感や文字に対する渇きがペンを走らせたのだろう。
ぼろぼろになっても捨て難くて書棚の奥にしまっている。