梅雨の日の想い出2014/06/07

昔描いたクラシックドール
窓の外は空も建物もグレートーンで室内にいても肌寒い。
早い梅雨入りだ。  気分までウツになりそう。

こういう時にこそ、夢中になれる本が手元に有ればいいのに。
生憎今の気分に相応しい本がない。 
今日は、休養日と割り切ろう。

ふ〜っと小学5〜6年生の頃だったろうか、梅雨の日の情景が浮かんだ。
家には誰もいなくて二階の自分の部屋の張り出し窓に腰掛けて本を讀んでいた。
雨こそ降っていないが夕刻近くで室内は薄暗らかったから。

「雨月物語」の文庫本で、すっかり引き込まれて夢中になって気がついたときは部屋の中は闇に近い。
まだ誰も帰って来てないらしく家中がしーんとしてて、急にゾ〜ッと背筋が寒くなった。

子どもには怖い内容で有り過ぎた。
何度でも繰り返し讀むのが常だった私なのに、あの本だけは例外で内容はあまり覚えていない。

梅雨寒むで大昔の事を思い出してチョット読んで見たくなった。
今ならあんな怖さを感じる筈はないだろう。

子供の頃馴染んだ想い出の本だけは、今も手元に有ったら嬉しいいだろうなとよく思う。
内容じゃなくてその時、手にした本の感触を懐かしみたい。

添付絵は、目新しい写真もないのでパソコンの中から何時のころ描いたのか忘れてる古い絵を捜し出してきた。
人形が好きで随分描いたなと久し振りに眺めた。