明日のことはわからない2010/08/14

花火(CG)
昭和20年8月14日、私たちは絶望の底に沈んでいた。
ドイツ、イタリアは既に敗れ、日本だけが孤立している。 ソ連が不可侵条約を破って侵攻してきた。 原爆投下。
一億玉砕の文字がちらつく。
庶民の心の拠り所は、
「日本は負けた事が無い」「神風が吹く」
それしかなかった。
新聞で特攻隊のことを知った父は、日本はそこまで追いつめられてるのかと暗い顔で呟いた。息子を軍隊に送り出した親として堪らなかったのだろう。

隣組から玉音放送のことが伝えられたのは、この日の夕方だったか当日の朝だったか忘れたが、いずれにしても戦意を激励するか、覚悟を促すものと思い込んでいた。

翌日の正午、我々の運命ががらりと変わる事も知らずに、もう死ぬしかないと漠然と考えていた8月14日のことを今頃になってしみじみ思い出す。
明日のことはわからない!

コメント

_ cattleya ― 2010/08/14 19:03

ミー君~ 
遺骨も無い -お墓- だけど、造花・お線香 を手向け、
唯今、帰りましたッ! ( "あぁ、クタがビレ(草臥れ) ちまった!")

> どうして そんなに忘れられるの?
って、ミー君~ ノタマエリ。          

イテテ!(痛い) 向う脛を、蹴っ飛ばされた心地だわ!  でもさぁ
もう一人のカー君が、"思い出すなッ!" って 虐めるんだもん!!
其れに __【引き出し】も【お大事箱】も【脳みそ】も,何ひとつ無い
在る物は、*** 空っぽの痩身ひとつ ***  

やっとこさ、 トホホな余命を、こちらで、保たせて戴いてるのよ!

_ お茶星人 やがた ― 2010/08/14 22:35

素敵な絵ですね。iPhoneで描かれていらっしゃるんですか?

今日、花火大会の間、ビルの谷間を自転車で走っていたら、
まるで爆撃のように響きました。

戦争を知らない世代ですが、親の世代の方が、花火は嫌い、
空襲を思い出すから、と、おっしゃっていたのを覚えています。

いつも、ブログ楽しみに拝読しています。

_ 美海 ― 2010/08/14 23:47

 ゴメン
カー君の思いだしたくない気持ちを うすうす知りながら
心ないことを言って ごめんね

_ 美海 ― 2010/08/15 00:13

お茶星人 やがたさん 今晩は
この花火の絵は10数年前にCGにハマってたころの絵です。
素朴で何だか自分でも好きな絵でパソコンの奥にしまってました。

空襲を体験された方が花火を嫌われるお気持ち解ります。
一瞬に消える儚さが辛いと仰る方もいました。

私は空襲に遭わなかったせいでしょうか花火大好きなのです。
それも真下で、時には破片を被りながら、お腹にどーんと響く音を
聞きながら、空いっぱいに広げられる光の変化に酔ってしまいます。
消えた後のやるせない余韻。 人生みたいなんて思いながら。

いつも見てくださって有難うございます。

_ うずまき ― 2010/08/15 01:56

明日は何があるかわからない。
そうですね
だから今を大事にする。
当たり前の日常の幸せをかみしめて。

_ ろす ― 2010/08/15 02:56

66年前の学童疎開の翌年、つまり65年前の敗戦日には
女学校の校庭で整列して玉音放送を聞きました。

小学6年を終え女学校(現在の中学一年)に入る為、疎開
地から東京へ戻り、4月の空襲で自宅は丸焼け、焼け残った
女学校に入学、一年生の8月に敗戦を迎えたのでした。

女学校の校庭は掘り返され、食料の足しにと一人一本ずつの
トマトを植えました。勉強どころではなく、軍事教練で整列し
なぎなたを振り回す日々でした。 ズボンとかモンペの足元は
ゲートルというカーキ色のベルトをしっかり巻きつけ、それは
兵隊さんと同じもので、軍国少女の意気を示すものでした。

今では解らないでしょうけど、徹底的に「洗脳」されていました
から。

そうでした。絶対日本は負けないと信じこまされ、まだテレビの
無い時代、ラジオ、新聞からは、うそで固めた大本営発表の
戦果が報じられていましたし、一般国民は世界情勢など知る
方法はありませんでした。 原爆を投下された事実も真相は
かくされ、東京の人々は、何か凄い爆弾が落とされたらしいと
噂しあったものでした。 

玉音放送は、性能の悪い放送状態では聞きとり憎く、難し過ぎ
るお言葉で、よくわかりませんでしたが、大人達の反応で
日本が負けたと知りました。 その寸前まで日本人は最後の
一人になっても戦い続けるようにと、頭の中にたたきこまれて
いましたので、皇居前で自決(自殺)する人もいました。

美海さんと同年の私の友達は、日本軍の上層部関係の仕事の
手伝いでの上司が、敗戦を残念がり、割腹自殺されたのを
目撃したそうです。

_ 美海 ― 2010/08/15 08:33

うずまきさん
同感です。
今日が幸せなら感謝してそれを大事にしよう。
たまらなく不幸だったら 
明日は絶望の淵から這いあがれる何かが起こるかもしれない。

_ 美海 ― 2010/08/15 08:43

ろすさん
女学校1年生だったろすさんの 生々しい体験のお話を
自分のあの日と重ね合わせました。
少女時代の5年の差、東京と関西の雰囲気の違いはあっても
しみじみと心に沁みました。

有難うございました。

_ 鳴門じいさん ― 2010/08/15 10:13

今日は終戦記念日。65年前「日本が負けた」「ウソだ」「デマだ」と叫んだ日です。管総理大臣、「あなたが総理になって、ご愁傷さま」と言った伸子夫人と軽井沢のホテルで避暑ざんまい、靖国神社は参拝しないと公言。赤紙(召集令状)一枚で、戦争に駆り出され、御国のために死んでいった、小市民の兵隊さんに、ご苦労さまでしたとなぜ頭を下げないのか?市民派を自称する管総理の言動の不一致に、悲憤慷慨しています。

_ cattleya ― 2010/08/15 14:17

【我が国への、鉄・油・他,諸々輸入路を欧米に絶たれた】も、戦争突入の一因とか聞き及んでますし、近衛文麿首相の下命を受けた東條大将が自宅で苦悶ゆえ号泣したと! 。
開戦最中(さなか)で暴走した軍隊が有ったかも ,,, (もう過ぎ去った事ですが、)
【赤紙一枚で駆り出された小市民・国内で犠牲に成った多くの一般人】を我が国内で慰霊追悼するのに、何故、他国に気を遣わねばならぬのか!?
他の国で、其の国に尽くした人々の祭祀慰霊は 堂々と行っているではないか!!
~~~~~~~~~~~~~↓~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【終戦記念日】は何の意味!? 【靖国神社参拝】を何故、他国(中国等) に配慮する(?) 菅総理。真(誠)の意味を相手国に堂々と説明すれば良いものを。

陰で、とやかく申すのも詮無いゆえ、遅まきながら直接, 言上する心算です。

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