読書覚え書き2012/08/27

少し秋めいて
昨日は花火の余韻を引きずってゆったりした気分で過ごした。
忙しくて讀めなかった本を開く。
「しっかりものの老女の死」ジェイニー・ボライソー 創元推理文庫
50歳代から外国ミステリにはまって文庫本の新刊を買い漁ったが夫の発病と別れ以来、あまり手にしなくなっていた。
その10年近くの間に知らない作家が増えている。
この著者も教えて戴いて初めて讀んだ。

初めてなのに懐かしい感触、クリスティが現代に蘇ったみたい。
午後に読み出して夕食と大河ドラマを挟んだが、面白くて止まらなくなった。
半分で後は明日と思っていたのに結局ベッドに持ち込んで読了して時計を見ると午前1時をすぎている。
満ち足りた気持ちだった。
主人公が画家なのも親しめた。
旧作と新作を今度捜してみよう。 楽しみが増えた。

ここ数年、エッセイや人生論、老いについてなどに興味が偏っていたがまだ外国ミステリの世界に遊べる自分を発見してチョッと嬉しくなる。