愛犬の死22012/08/01

友情
空一面に薄いグレーが広がった中に白く輝いた雲の塊が浮いていて昨日別れた愛犬の姿に見える。 淋しくなったな。

少し遠くに居る家族のとこの愛犬を思い出す。
やはりマゴが小学生のころに飼い始めたラブラドール、海辺の家によく連れて来て庭を駆け回っていた。
生後三ヶ月ごろの初対面で膝に乗せた温かい感触が蘇る。
ほんと 可愛かったな。
どんどん大きくなったが人見知りする性格で人に馴れないのに私たちが訪問すると飛び上がって歓迎してくれた。

彼がいなくなって何年になるだろう。
パソコンの中にマゴと一緒の絵が残っていた。
マゴが高校生になったばかりの夏休みかな。
今はもう一児の父親だ。

動物好きな私は散歩中のワンちゃんに出会えばチョコッと目立たないように挨拶を送ると彼らは近づこうとして親愛の情を示してくれる。
可愛いけれどもう家族の中での別れは辛い。

真夏2012/08/02

夏雲が流れる
暑いが洗濯物がよく乾くのは嬉しい。
汗が凄いから洗濯機いっぱいに押し込んで、今更のように便利な世の中になって有り難いと思う。
洗濯機も炊飯器も電子レンジも無かった時代に85歳の独り暮らしは無理だろう。
乾燥機能もついているが、このお天気だもの外に干せば昼過ぎには取り入れられた。

夏雲が湧いては形を変え動きが激しい。
単純に見えるのに描いてみると難しいのをこの前に実感して今日も水彩で試してみた。
小さなスケッチブックは気軽だ。 カレンダーを千切って変化を付けてみる。

明日はアトリエで朝が早いし仕上げの日だから行けるように今日は休養しておこう。
帰りに書店に寄って先日教えて貰った本も買いたいし。

今讀んでいるのは
「ウェブ進化論」梅田望夫 筑摩新書 2006年2月発行
ブックオフの105円コーナーで買ったのだがグーグルやブログがもたらした社会の変化に付いて判り易く書かれていて面白い。
この6年間でまた様変わりしているかもと思いながら。

ロンドンオリンピックともうすぐ甲子園で退屈している閑はなさそうだ。

「夏の静物」仕上げる2012/08/03

夏の静物(油彩 F15号)
アトリエに行く。
向日葵の油彩も今日が四回目で仕上げの日だ。
初回には大好きな向日葵に喜びすぎて黄色を塗りたくった。
描き進めるうちに心境の変化で左下の透明感の有るブルーを基調にしたくなる。
見回って来て下さった先生に教えを乞うと厚塗りにした向日葵の黄色を削って押さえた色調に直してくださった。
20年教えて戴いていると私の好みも遣りたいことも総てお見通しだ。
まだ加筆したい箇所は有るが時間になって終わりにした。
2年間の空白の間に私の中で何かが変わった気がする。

次回は果物を主にした一日描きとのこと。
アクリルにしょうかなと帰りに補充しようと画材屋さんに寄ったら「和 ジャパネスクカラー」と書かれた12色セットが珍しくて買ってしまった。
この色だとキャンバスより紙のほうが。
水張りしなくちゃともう来週のことを考えている。

出たついでにカンカン照りのなかを歩いて以前よく寄っていた輸入品店でブルマンのコーヒー缶と紅茶(ダージリン)を買う。
久しぶりだとちょっと高価に感じるのも心境の変化かな。

家に帰り着いたのはもう夕刻だった。

グレーな日には2012/08/04

心に花を
昨日張り切りすぎて些か疲れたから今朝はA新聞の「beパズル」で遊ぶ。
数独は★4個で割合早く解けたが「同じもの探し」に案外手子摺った。 眼の悪いせいにする。
×○を付けてく「推理」は苦手だ。 これが好きって言ってた彼女に今度コツを教えて貰おう。

人恋しい気分で、午後は暫く話していないクラスメートに電話をして
「今 大丈夫?」
「実はこれから昼食なの。 あとで私から掛けるね」
時計を見たら2時だった。

半時ほどして電話が鳴ったので彼女かと思ったら十年先輩からの久しぶりの電話だった。
どんよりと曇った日はお喋りがしたくなる日なのかも。
「この頃 めっきり衰えてしまって・・・」
何時もよりチョット元気がないみたい、
「暑さのせいじゃない? 私もよ」
歳をとっての今の心境を語り合った。 
ネットの昔からの付き合いで何度も会ってる仲だから率直な話ができる。 
それに十年の経験の重みは大きくて教わることも多い。
無論年齢だけでは計れない彼女の資質だと思うが。
だんだん元気になった彼女の声が嬉しく
「またね」
と受話器を置いて私も元気になっていた。

暫くして先ほどの彼女から電話、
「ごめんね 話し中だったでしょ」
「私こそ。 炊飯器のスイッチ入れ忘れてて遅い昼食になったの」
あっ 静養中のご主人、待たされて可哀想!
気楽な四方山話を楽しむ。

心淋しい日、ウツになりそうな時には友人とのお喋りに救われる。

昭和11年には2012/08/05

追憶
日曜日、何時ものように家人のところへ顔を出したが愛犬がいないのに未だ慣れず淋しさが漂う。
オリンピックのサッカーやバドミントンなどなどを一緒に観た。
選手の汗と若い肌が美しい。

帰宅して昼食を摂りながらテレビを観たらオリンピック・ベルリン大会の映像が流れていた。
ヒットラーが写っている。
確か1936年(昭和11年)だった。
ドイツとの関係が深まって日本中がオリンピックに熱狂していた。
無論テレビはないからラジオに齧り付いていた記憶がある。
水泳の「前畑頑張れ ガンバレ 」とアナウンサーが絶叫したのはこの時だったと思う。
私は小学校3年生だった。
後に父に映画館に連れて行って貰って大会の記録映画を観た。
改めて感動しながら何故かヒットラーの観戦していた姿が印象に残っている。
まだ庶民の生活は平穏だった。

あれから76年、いろんなことがあったなぁ。