「昭和の日」に2014/04/29

まだ咲き初めの藤棚
新聞を見て 今日は「昭和の日」だと気が付いた。
「緑の日」だと思っていたら2007年から「昭和の日」になったのだが、あまり関心はなかった。

昭和二年の5月に生まれた私にとって「昭和」と私の人生は重なり合って故郷のような感じがする。
因に昭和元年は12月30日、31日の二日間だけだ。

平成に変ってからはもう西暦しか使わなくなったな。
余談だが,先日大事な書類の日付欄に平成25年と書いたのを封をしてから気が付いて余計な苦労をした。

夕べ、たまたま録画してあった、
「映像の戦後60年 あなたと作る時代の記録 「1945年〜1960年」
を見出したら引き込まれて夜遅くまで観てしまった。
なまなましく当時の記憶が蘇った。
食糧難で皆やせ細っていたが中には栄養失調でむくんでいる人も居たっけ。

列車の窓から乗り込むときは男の人達が助けてくれたな。
駅の改札口を出るとDDTの噴霧器の先を衿から突っ込んで白い粉末を噴射されたものだ。

闇市の活気、何でも自由に読めて、観られて、言えて、なかでも未成年だった女性は抑圧から解放された気持ちが強くて希望に溢れていた。

今から思えばロクな食べ物も無く、お洒落など遠いことだったけれど気持ちは今の若い世代より明るかったかも。
無知でもあったのだろうが、これまでの暗黒を取り戻そうと夢中になって禁断だった本を読みあさったものだ。
未来がキラキラ輝いて見えた。

子育て最中の方達や高齢者には厳しかっただろうと今になって思う。
京都に居て戦災にも合わず家族も皆無事だった私にあまり語る資格はないのだけど。

それを観て、今日が「昭和の日」。
複雑な想いが有る。

添付絵は、夫と一緒にゴルフ練習場に通っていた頃、私は飽きて近くの藤棚を写生したりしていた時のもの。