義父の命日に2013/08/19

百日紅(さるすべり)
今日、8月19日は義父の命日だ。
お位牌の裏を見たら昭和二十年 59歳とある。
昭和25年にお見合い結婚した私は、お目にかかったことがないが終戦直後の慌ただしい世相の中でさぞ大変だったろうと思う。

それにしても59歳は若い。
私の父母も享年56歳と57歳だ。
矢張り戦時中の苛酷な環境のせいも有るのだろう。

昨夕は「明日は一番に榊を買いに」と考えてたのに、忙しくて整形外科に行くバスにやっと間に合ったけれど、肝心の榊を失念していた。
帰宅してから 遅くなってゴメンナサイと謝りながらお位牌に洗米、お神酒などと買って来たばかりの桃を供えて、近所のホームセンターに榊を買いに行く。
 
棚卸しのせいか生花の売場ががらんとしていて厭な予感。
榊が見当たらない。
お店の方に来て貰って一緒に捜してもらったが
「売り切れたようですね」
自分の迂闊さを責めながら白菊にでもしようかと考えていたら
「あっ ここに残ってましたよ」
って先刻の店員さんがポリバケツの底を指差してくださった。

二つだけ横たわっていたけれど可哀想な状態だ。
それでも2個残ってたって奇跡に近い。
どうして捜しまわってる時に眼に入らなかったのだろう?

帰宅してから奇麗な葉だけ残してお供えして手を合わせて瞑目する。
亡き夫や義母や義姉の顔が浮かんだ。
その横には写真でだけしか知らない義父と義弟の顔も。
かつて存在した家族の団欒風景が偲ばれる。