暑い!2013/08/08

公園にて 夾竹桃
八月八日って末広がりでイイこと有りそうって思ったけれど、ただ蒸し暑いだけ、熱中症になったり成りかけたって話を近所の友人から聞いて、今日は家でぼ〜っとしている。

先日公園で撮った紅白の夾竹桃を眺めていて「夾竹桃の花咲けば」の本の題名が浮かんだ。
佐藤紅緑の少年少女向きの小説で、もう知ってる方も少ないと思う。
彼の小説は、貧しい納豆売りの少年だとか教育的で敬遠してたな。
息子さんのサトウハチローはモダンで好きだった。
今は女学校の先輩で当時颯爽としてられた愛子さんのご本を懐かしく讀む。

「夾竹桃の花咲けば」のほうは名前しか覚えてなくて調べたら
少女倶楽部に昭和5年7月号から昭和6年6月号まで連載された少女小説とのこと。
私が少女倶楽部を買って貰ったのは昭和8年頃からだから後で単行本で讀んだのだろう。
内容はすっかり忘れているのに、夾竹桃の花を観ると反射的にこの題名が浮かんで幼かった頃の阪神間の景色を思いだす。

2〜3年後に「少女の友」を買って貰うようになって嬉しかったな。
世界が全然違う。 中原淳一の絵、川端康成の少女小説、宝塚の話題・・・。
とともに兄の少年倶楽部の江戸川乱歩にも夢中だった。

昭和10年前後って、私には楽しかった想い出に満ちている。
公立小学校では貧富の差は子どもでも感じたがイジメなんて絶対なかった。
気を遣うことも無くただ楽しく遊び回っていた。
体罰なんて論外、親からも殆ど叱られた記憶がない。

鈍感だったのかな とイジメ問題を聞く度に現在のこの恵まれた環境の中で 何故? と思ってしまう。

何もしないうちに夕方になって一日損した気分だが、ま こんな日が有ってもいいだろう。