アトリエにて2010/08/27

水草を撮る
アトリエの授業で予定表に「静物画」となっていたので水彩の用意をして行った。 先週の100号の水彩画制作を観た影響だ。
淡く優しい雰囲気を描きたいと。
アトリエに入って用意されたモチーフを見て吃驚、無機質で脈絡がない。
シマッタ! これならアクリル絵の具で描きたいな。

珍しく先生からテキストと印刷された絵を渡され解説してくださった。
「形而上絵画」1910年代前半にジョルジョ・デ・キリコにより始められた絵画の様式。
キリコの作品は画集で見たことが有るが「形而上絵画」については初めて教えて戴いてカラー作品を見ると新鮮で惹かれるものを感じる。
ともかく遠近法とか大きさの比較とか影とか決まり事を否定し勝手なのだ。 不条理に満ちている。
それは 静謐、郷愁、謎、幻惑、困惑、不安 を感じさせる。
  (出典 ウェキペディア)より部分引用

凄く興味が湧いた。 でも難しいナ。
今日は下書きのつもりでトモカク鉛筆でモーチフの馬の頭部の石膏と時計と木の台を選んで先生に見て戴くと「うん いいでしょう」と。
それで1時間ほどデッサンしてたが 何だかツマラナイ。
安定しすぎて不条理さがないのだ。
全部消して 自分は何を描きたいのだろうとしばし考えた。
大きな時計のモチーフに惹かれて時間の流れを描いてみたい。
ラフスケッチをして先生に話す。 夢だけはどんどん広がって収集がつかなくなりそうだ。
こういう事を考えている初回が一番楽しい時間だ。
具体的に絵の具を乗せていくと大抵挫折して、次こそはと思うことになる。

帰途電車の中で思い返すと、私の構想?は形而上絵画の定義から外れている事に気がついた。 次回考えよう。
あと3回で仕上げて 添付出来るかなあ。