月遅れの七夕2012/08/07

日除けのゴーヤ
昭和初期の関西では八月七日が七夕祭りだった。
旧暦に関係なく単純に一月遅れにしたのだろう。 
夏休みになって開放感に浸りながら朝から卓袱台を囲んで折り紙で思い思いの飾りを作ったものだ。
大きめの折り紙でイッパイ切り目を入れた投網が好きだった。
短冊に願い事を書いたら悪戯盛りの兄が読み上げて、からかったので二度と書かなかった覚えがある。

それでも家族が一緒にやることは珍しかったから嬉しかった。
母はこういう事が好きで出入りの職人さんに頼んだ笹を茶の間に寝かせて飾り付けると軒下の立て樋に括り付ける。
夕方になれば涼風で揺れ、夜は満天の星を見上げた。
正式の旧暦ではないから星の位置は違ったろうが、いい風情だったな。
姉も兄も高学年になって何時の間にかやらなくなった。

ふと カレンダーの日付を見て遠い昔の事を思い出したのだが、
ついでに図書の返本のことも気が付いて、同じ出掛けるなら近くで軽食でもと友人に電話してみる。
幸い応じて下さったので待ち合わせて一緒した。
電話では時々話しているがゆっくり会うのはホント久しぶり。
コーヒーとサンドイッチだけだったけれど涼しくておまけに空いていたから嬉しくてお喋りをいっぱいしてしまった。
懲りないでね。

暑い盛りも後半月ほどだろう。
湧き上がる夏雲の変化を楽しめるのも今のうちだ。

コメント

_ S.A ― 2012/08/07 19:48

私も阿武隈山脈にいた子供の頃の夏を思い出します。
遠い昔ですが、なみだがでてきます。

_ 五月王 ― 2012/08/07 22:59

へえー 昔の関西でも七夕は8月7日だったのですね
初耳でした

こちら札幌でも8月なんです
でも僕が生まれた室蘭では通常通り7月だったので、
最初は違和感がありました

きっと室蘭は某全国企業の城下町だったから内地(=本州以南)基準だったのかもしれません。

七夕といえば子供の頃浴衣を着て「ローソク出せ出せよ」と各戸訪問したことも思い出しました。
このハロウィン的風習も各地で様々なようですね
生暖かくて暗い夜道や大人たちのざわめきを思い出します。

美海さんも懐かしい思い出をお持ちなんですね。

土日、東京に行きました。(ついでにフェルメール両方見ましたよ)
北国の人間にはあの暑さは答えました。
美海さんもご自愛しつつ楽しい毎日をお過ごしください。

_ 美海 ― 2012/08/08 10:05

S.Aさん
断片的に映像が浮かびあがる幼いときの想い出って胸が締め付けられます。
絶対に返らない世界、逝ってしまった人ばかり。

阿武隈山脈素敵なとこでしょうね。
地震は大丈夫だったのでしょうか。(地理に疎いです)

_ 美海 ― 2012/08/08 10:28

五月王さん
私も へ〜(^^)
一月遅れの習慣は西日本だけかと思っていましたぁ。
ハロウィン的風習も初耳、やっぱり北海道はモダンですね。
北海道は憧れの地で連絡船にも何回か乗って風情があって好きでした。

フェルメール いいですね!
画集で眺めるだけですがいつも心が清めれます。
羨ましい!

_ EPOM ― 2012/08/08 15:25

美海さん
私は仙台出身です
昨日まで豪華な仙台七夕祭りだったのです
和紙の厚さ色彩の美しさを一番町商店街は競い合います
地元に居る時は当たり前におもっていた笹飾りが
他所に出てから実に力の入ったものだったのだと知ったのでした
まあ・・・願い事を書く短冊は簡素な笹飾りにかぎりますが
今年は七月の笹飾りに「りぼん(猫)が安らかですように」と
引きこもっている次男が「少しドアを開けますように」と書きました
私の願いは叶いましたよ。

_ 美海 ― 2012/08/08 19:02

仙台 いいとこですね。
若い頃「杜の都」って憧れていました。
仙台の七夕って別格の感じです。
EPOMさんの願いが叶って ヨカッタァ!

10年くらい前に親戚の結婚式で一度だけ仙台を訪れました。
想像通り素敵な街でした。

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