桜はまだだったが2012/04/06

春を尋ねて
気温があがるとサクラの開花の様子が気になる。
まだ早いと思ったけれど去年は入院していて全然観られなかったから今年はどうしても観たい。
簡単なスケッチ用具とカメラを持って少し遠出した。
桜広場のある公園はまだ三分咲きで予想はしていたけれど少しがっかりする。
桜はやはり満開か散り始めでないとスケッチする気にならない。
広場の真ん中で十人くらいのグループが一組だけシートを広げてお花見を楽しんでいらした。
明日、明後日は結構賑わうのかも。
あと十日くらいは穏やかな天気が続いて欲しいな。

桜はあきらめて早春の花々を愛でた。
3月中旬すぎには開花するハクモクレンの花が結構残っている。
ユキヤナギが満開だ。
柳の大木に淡い黄緑の若葉が萌えている。
スケッチするつもりで着込んで来たら汗ばむ陽気だった。

桜は来週のお楽しみにしよう。 何カ所か尋ねたい場所が有る。

友人から2012/04/07

枝垂れ桜 満開
昨夕、久しぶりの友人から電話を貰った。
同じ頃アトリエで習うようになって知り合い、20年経つ。
その間にはアトリエの場所も変わり、色々な事情で辞めた方も多いがずうっと続いている方々との絆は特別だ。
私は今の住まいに引っ越してアトリエに通うのに2時間近く掛かるようになっても続けていたのに今度の病気で辞めざるを得なかった。

今でも未練があって元気になったら戻りたい。
先生を尊敬しているし、アトリエの雰囲気やお仲間が大好きだ。
用意してくださるモチーフに心ときめいて夢中になって描く時間は何もかも忘れて幸せだった。
今も通っている彼女からの電話で先生が気にしてくださってることを聞いてまたじーんときてしまった。
「近く検査の予定があるからその結果で考えるね。
 迷惑かけたくないもの」
と言ったら彼女は
「迷惑なんて言い出したらきりがない、私はもう考えないことにしたわよ」
私より数年若いけれど持病もあるのに積極的だ。
「最近考えたのだけど、すっかり元気になったらという考え止めようと思ってる。 やりたいことは少し無理してもしないと後悔しそう」
と私が言うと同感と言ってくれた。
彼女は数年前きちんとパソコンを基礎からマスターし、最近は洋裁を習いに行き始め凄〜く楽しくて夢中になってるそうだ。
あれこれ話を聞いて元気貰ったな。

今朝は皮膚科に治療に行ったついでに足をのばして枝垂れ桜を観にいくとほぼ満開だった。
老木なのに頑張っている。

桜スケッチ2012/04/08

さくら(水彩・パステル)
桜の開花状況が気になって仕方がない。
スケッチ用具を持って違う公園に行ってみたが矢張り5分咲き程度だったが一本だけ満開に近い大木があった。
思っていたより遠くて足腰が弱ったなと自覚させられる。
ベンチに腰掛けて20分くらい描いて切り上げた。
不満だが無理はしないで徐々に身体を慣らして行こう。

帰宅して壁際に置いて眺めながら昼食を摂る。
「後はパステルかな」
いろいろいじくっていると最初のほうがマシだったような気になった。
ま いい経験だ。 考えているだけでは駄目だもの。
次はどう描こうかな。
少しずつでも自分の方向が見えてくるのを期待するしか無い。

教師2012/04/09

珍しい花
三夜連続SPドラマ(TBSテレビ)
 「ブラックボード〜時代と戦った教師たち」
を観た。 戦中から始まって時代ごとの教育現場の状況と教師の苦悩をえがいていている。
私は時代が少しずれてその頃の現場を直接には知らないから、小中学校の教師って大変だなぁっとあらためて思った。
それなのに他の番組で子どもに「将来の夢は?」と聞くと先生志望が多い。
いい先生に巡り会ってるのだろうと微笑ましくなるのだが。

ドラマとは全然関係のない話になる。
戦前の女学生に職業の選択など殆ど考えられなかった。
良妻賢母が理想だった時代、教師になるのは女性が自立する数少ない選択だった。
戦後になって女専を卒業する時に教師免許の申請をしなくて事務の方から「後になって後悔する例が有りますから・・」と忠告されながら、とうとう出さなかった。
父の死と重なったせいもあるがもともと教師には不適格だと思い込んでいた。
末っ子で年下の子の面倒見たりしたことがなかったせいだろうか。
規格にはまるのが嫌いな自分が指導する立場になんてムリと逃げていたのかも。

クラス会に行くと教師になった人も居て貫禄もついて偉いなぁと思う。
女学校の親友は風変わりな先生になって未だに教え子の家族からも慕われている。
立派な職業だと思うけれど資格を取らなかったことを後悔したことは無い。 やっぱり向き不向きがあると思う。

桜満開2012/04/10

さくら満開!
さくらを尋ねて少し遠い公園に出掛けた。
少々身体が不調でも見たいとなったらじっとしていられない。
スケッチ用具と水を入れたカートを引っ張りながら只管歩いて公園に着いたら満開の桜が目に飛び込んできて嬉しかったな。
去年、入院していて観られなかっただけに今年の桜は感無量だ。
ちょっとオーバーだが生きていて幸せとつくづく思う。
夢のような光景だ。

眺めて歩き回ってからベンチに腰掛けてスケッチを2枚描く。
相変わらず思うように描けなくて歯がゆいがその時間が堪らなく嬉しい。 
お花見のグループの歓談の声があちこちから聞こえて来て楽しい雰囲気だった。
2枚描き終えて正午を過ぎたので帰り支度を始めたら
「ここ 座ってもいいですか?」
と年配の女性から声を掛けられた。
「どうぞ どうぞ 一人で占領しちゃってごめんなさいね」
それから絵の話→趣味→自然の神秘→日本古来の思想と次々話が発展して彼女の波乱に満ちた半生まで伺う。
ええっ と驚いたり感心したり、ともかく凄い方だった。
今は物理専門の大学教授と結婚して幸せなのでボランティア活動なさってると。
共通の話題が有って気が付いたら2時間近く経っていた。
ま 殆どは聞き役だったが。
「一期一会の楽しい時間を有り難うございました」
と言って別れた。
彼女の著書の名前だけは教えて戴いたからネットで捜してみよう。 日本の古い歴史の研究書と伺った。

帰りにもう一度満開の桜を満喫した。 離れた所で見つけた山桜も風情があった。