長寿を祝う会に2011/09/18

桔梗
昨日「長寿を祝う会」に友人と一緒に行って来た。
台風の影響で天気が変わり易く黒雲の動きを気にしながら会場に急いだが幸い驟雨にも襲われずほっとする。
お世話して下さる方々の温かい声に励まされてホールに入り中頃の席に収まった。

去年来たっけ? 5ヶ月近い入院で感覚が少しずれている。
前来たときの出演者や様子は記憶にはっきりしているのに。
あの時は感想に「もう少し新しい歌も、それに若い方々の元気も戴きたい」のような不遜なことを書いた。
まだ老人扱いにされたくないという気持ちが強かった。
それが長期間の絶食、点滴、手術を経験して己の弱さを痛感して人間が変わったように思う。  傲慢だったな。

そんな私の気持ちのせいだけではなく今年の会は楽しかった。
メリハリの効いたプロの司会者も良かったし大学生のグループの合奏に聞き惚れ、若い時に馴染み今も美しくお元気なミュージシャンの歌と軽妙なトークに時間があっという間に流れた。

夏バテ気味で体調が持つかしらと不安だったけれど思い切って出かけて良かった。
同行してくれた友人に感謝!
やっぱりプラス思考でいかなくちゃと自分に言い聞かせる。
でも帰宅したらどっと疲れて夕方まで寝してしまった。

今、過去のブログを見たら去年出席した模様が書かれていて懐かしく読んだ。

「敬老の日」雑感2011/09/19

川の流れのままに
「敬老の日」が制定された頃は遠い先の話と関心もなかったが今やバリバリの後期高齢者だ。 敬の字がこそばゆい。

先日図書館にリクエストしていた
「ケアの社会学」上野千鶴子著
が届いて借りて来た。
予想していたより分厚く細かい字がぎっしり、専門用語で簡単に読み流せないから関心の有る所を何とか読んだ。
高齢者の占める割合は確実に増えている。
「長寿を祝う会」でも出席者の資格年齢が毎年1歳づつ高くなっていると聞いた。
でも参加されている方々は私の眼から見ればまだまだ若々しいしお元気そうだ。
昔の年齢感覚より20年くらい差があるように感じるが現実には介護の必要な高齢者も多いのだろう。
高齢者のケアの位置付け、負担、高齢者自身の満足度などなど本を読みながら考えさせられた。

昔の深沢七郎作の小説『楢山節考』を唐突に思い出した。
晩年の母がそれを読んで「背筋がぞーっとした」と怖そうに語ったっけ。
現在は議論は色々有っても恵まれていると思う。
甘えること無く出来るところまでは自立しよう。 
そしてちょっぴりワガママも言わせて貰うかも。

台風15号2011/09/22

風神
まさに風神が荒れ狂っている感じだった。
テラスの観葉植物の大きな鉢や植木鉢が次々倒れ、ベンチもひっくり返った。
日除けが千切れそうにはためくがどうしてよいか判らず硝子戸のうちから眺めるだけ。
実は長年飼っている愛犬が老衰で昼間の留守の間だけ私が見ることになった。
私との友情も長いしどこで静養していても同じことだからと気軽に引き受けた日に台風がやってきた。

これだけの猛烈な風に襲われたのは何年振りだろう。
テレビの台風情報を付けっ放しにしたまま外の樹木の激しい揺れを眺める。 音も凄い。
テレビでは交通機関の情報を流しているが各線全休に近い。
車もこの強風雨では危険だろう。
家人の帰宅は当分望めない。
幸い愛犬は感覚が衰えたのか音にも殆ど反応せず私が座っているソファの足元で踞って大人しくしている。
「お互い様歳取って今はちょっと元気無いねぇ」
と呟きながら相棒がいることに慰められた。

長かったようなそれでも数時間して家族が車で帰って来た時には風雨も収まり紺色の空が見えてきていた。
遅い夕食後に車で送って貰ったが我が家も被害なし。
ベランダの小物は全部中に入れておいて良かった。
お昼に出かける時はまさかこんな強風が吹くとは想像しなかったが臆病が役に立つときも有る。

何事も無かったからこんな暢気なことを書いているけれど被害に遭われた方々のことを思うと申し訳ない気持ちがします。

お彼岸に2011/09/23

秋めいて
お彼岸なのにお墓参りもせず肩身の狭い思いしてるかしらなどと故人のことを偲んだ。
我が家は仏教の環境に無かったのでお彼岸と言えば「おはぎ」「衣替えの準備」しか頭に無かったのに今年は心境の変化かな。
知人からお墓参りの話を聞くと申し訳ない気持ちになる。
遠い地にあるからどっちみち無理な話なのだけど。

今朝の朝日新聞に
「しんだら帖」希望つづる
82歳の女性が紺色の布表紙の折り本にお礼や葬儀はこうして欲しいとか思い付かれたままに書き足していらっしゃる変わった形の遺言書のことが紹介されていた。
悲壮感はなく明るい。
どうすればこういう心境になれるのかしら。
私なんかまだまだだなぁ。
「生きたってことは思い出を残すってことですものね」
という言葉で締めくくられていた。

まだ遺言には程遠いが私もブログに細々した想い出を忘れないうちに書いて置こうかなとは思った。

不定愁訴2011/09/26

無題
この1週間余り不定愁訴に悩まされた。
無論我が身のことである。
閃輝暗点に度々見舞われるし、背中やあちこちが痛むし、手足のしびれ感、やたらにかったるい。
一番応えたのが食欲不振だ。
この前の検診で
「もう全快と思っていいですよ」
普通の食事ならいいとお墨付き戴いたのに根が臆病だから制限食を何となく続けていた。
痛みを感じるとぶり返したかなって余計な心配をする。
自分でも夏バテ(秋バテ?)と栄養失調じゃないかしらって自覚はあったがなかなか気持ちの切り替えが出来ない。

昨日近くの家族のところでそれとなく話をしたら
「ともかく無理しても食べなくちゃ駄目ですよ」
とヘビーな昼食を作ってくれた。
薄いステーキだけど1年振りだったな。
にんにくの香ばしさが食欲を刺激してくれる。
マグロのお刺身もとろっと咽を通過した。
馬鈴薯、人参、茄子、金時豆、トマトなどをブイヨンで煮込んだ野菜料理をスープ皿にいっぱい美味しかった。
米飯とともに完食、食後には最中を一個。
頭がしゃんとした感じだ。
でも消化するのに時間がかかってるのを見て夕食を1時間遅らせてくれた。
夕食にはアサリの酒蒸しや焼売を大きくした様なのを蒸したのとかお魚などで堪能する。

すっかり元気が戻って来た感じ。
私のためにそこまでの料理を作ってくれた温かさが何より薬になった気がする。 助けてもらって嬉しかった。
不定愁訴など言ってる場合じゃない。
自分で克服しなくっちゃ!
夕べはぐっすり寝て久しぶりに良い目覚めだった。

私の場合は不定愁訴だと思ったけれど念のため数日前にホームドクターに診て戴いて血液検査も良好でした。