気がつけば８２歳

今日も気温は３０度を超えているが大気は爽やかだ。
この度の津波被害以来、海は怖いイメージが付きまとっている。
内陸に越して来て数年経つが折にふれ思い出す海は明るく楽しい。
海辺の家にいた頃の縁側から海を眺めてのスケッチが何枚も残っている。

海水浴シーズンが終わった今頃の季節はヨットやウインドサーフィンが多くなる。
時にはレースも眺められて、そういうときはヘリまで飛んで賑やかだった。
台風シーズンには大きなサーフボードを抱えた若い男性が集まって来ていたがその頃は危険とも思わず眺めていたな。

子ども時代を湖畔で過ごし、高校のボート部に属していた夫と海のすぐ傍で育った私、ともに海が大好きだった。
定年後はさすがにヨットもやめたがシュノーケルをつけて潜ったりしていた。
私のほうは水泳は苦手だから浜辺を散歩するか家から日々変わる海と富士山と夕日に感激していた。

海は確かに懐かしいが刺激も強い。
有る程度若い時に住む場所かな、緑に包まれた平穏な今の地に住み着いて振り返ると雨風も結構激しかったし金属類はすぐに錆びた。
想い出の中で輝いているのが丁度良いのかも知れない。

連日の残暑に夏バテ（秋バテ？）気味で必要最小限の家事をしてはソファーに横になっている。
食欲もないけど体力回復しなくっちゃと思い切って近所のストアに買い物に出かけた。

道端で見かけた薄紫の花、数日前に見付けて写真を撮っている。
その時が初めてで珍しく、何と言う花だろうと気になっていた。
帰宅してからネットで
「花　薄紫　秋」
で検索してみる。
内心解る訳無いと諦めていたのに小さなイッパイの写真の中からそれらしいのが見つかった。
詳しい説明と大きな幾つかの写真をみるとまさにこれだ。
　蔓穂（つるぼ）　百合（ゆり）科
これが百合？って感じだけど。

こんな小さな発見で気持ちが明るくなってちょっと元気もでた。