子供部屋の想い出2011/06/04

公園の民家の庭でザクロの花を見つけた。
幼い時から子供部屋で独り寝たって書いてからあの頃の記憶を辿った。 今の方達が思い浮かべるであろう子供部屋には程遠い。
住んでいた地では襖で区切った和室が主で応接間用の洋室が一部屋ついているのが一般的な住宅だった。
我が家ではお茶の間の隣の和室が両親の寝間で客間の他に台所の横に女中部屋があった。
2階の和室に姉兄と私が寝ていた部屋を子供部屋と称していたけど殺風景だったな。
小学生になると勉強机と小さな本棚を置いてちょっと子供部屋らしくなったけれど可愛い縫いぐるみや壁に飾るものも無くて、夜になれば自分で押し入れからお布団出して敷く。

昼間は学校から帰れば友達と遊びまわり、夕食後は家族とのお喋り(私は殆ど聞き役だった)、7時になると各自の子供部屋に引き揚げる。
ほんと夜だけの子供部屋だった。
勉強のための時間だったのだけど私は本ばかリ読んでいた。9時になると階段下から母が
「寝る時間ですよ」と大声で言う。
「はーい」
電気スタンドを布団の中に入れて光が漏れないように潜り込んで本の続きを読んだっけ。

女学校に入ると明視スタンドを買って貰って部屋が明るくなった。
因みに女学生になったら我が家では明視スタンドと腕時計と万年筆が贈られることになってて大人に近づいた気分で嬉しかったな。
寝る時間にも干渉されなくなった。
書棚も小遣いで買った本で随分増えたが殺風景なことに変わりはない。およそ女の子らしい華やぎはなかった。
その反動かな、今は各部屋やトイレまで絵や人形、小さなカワイイもので埋め尽くされている。
今日も北海道土産の熊の木彫りが加わって嬉しい。

また想う  昭和は遠くなりにけり

コメント

_ Cakeater ― 2011/06/05 10:15

電気スタンドと明視スタンドって別物なんですか?
お手のものの絵でちがいを見せていただけないかなあ。。。なんて。
明視スタンドって初めて読んだので検索してみて、あ、これか。でもそうすると電気スタンドってのがわからなくなったのです。

_ 美海 ― 2011/06/05 13:45

Cakeaterさん 今日は!
昭和10年代の明視スタンドってハッキリした形は覚えていないから描くと違ってる可能性ありです。
私の記憶では古い電気スタンドは電球が露出していて丈が短くて
小さかったから夜具の中に入れて隠れて本が読めました。
買ってもらった明視スタンドはどっしり直立していて電球は乳白色のガラスの中に収まっててそれに傘?がついていた。
大きく感じましたね。
蛍光灯はまだありませんでした。
ネットで引いてみたけどそんなのは見つからなかったです。

_ れいこ ― 2011/06/08 00:35

明視スタンドの名前のついたデスクライトが時代によっていろいろあるみたいですね。今ちょうど川崎の東芝科学館でやっている「あかり」に関する展示に当時のものがでてたりしないでしょうかねえ!おでかけしたくなりました。

_ 美海 ― 2011/06/08 14:05

れいこさん 情報有難うございます。
「明視スタンド」って昭和初期の特殊な名称かと
思い込んでいました。
今ネットで検索しても戦前のものは出てきませんね。 何だか自分の記憶に自信持てないです。

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