昭和初期の遊びの想い出2011/06/20

垣根の金糸梅(キンシバイ)
雨の日の遊びの想い出を書いたら昭和一桁生まれの方からその頃の遊びのコメントを戴いた。
お手玉、ままごと遊び、トランプのばば抜きなどなどなど。
その当時の情景が走馬灯のように浮かんでくる。

お手玉は長方形の端布を縫い合わせ中に小豆を入れる。丁度片手の掌に包み込むくらいの大きさだ。
私の地方では「おじゃみ」と言ってたと思う。
歌に合わせながら2個か3個を両手で操るのだが、私の頃にはもうそういう優雅な遊びは廃れていた。
路上に3メートルくらい離れて線を引き、向かい合って並び、じゃん拳で先攻を決める。守りの方はお手玉を足下に置き、攻める方はお手玉をおでこに載せて落とさないように進み相手のお手玉に命中させるのだ。
肩や胸に載せる順番が有ったが場所によっては結構難しかった。

あの頃は舗装されていないベージュ色の道路をたまに自転車が通るくらいでノンビリしていた。 ことに路地は子どもの遊び場で地面に線や丸を書いて石蹴り、陣取り、鬼ごっこなどなど。
転んでは膝や掌を擦りむいて生傷が絶えなかったけれどあまり苦にならなかったな。
子どもの多い時代だったから、何時も群れて走り回っていた。
イジメなんて考える隙もなかったように思う。

空き地で男の子達が草野球をしているのを樹に登って見物していたこともある。
開放的な土地柄のせいか女の子らしくってことはなくてオママゴト遊びの経験は無い。 私が変わっていたのかも。

家にはゲーム機と言えば「コリントゲーム」が有ったくらいだ。
昭和初期、そう昭和12、3年位までの日本がまだまだ明るかった時代、比較的恵まれていた地での遊びの情景ではある。