気がつけば８２歳

アナログテレビ放送の歴史の幕が閉じられた。
数年前にデジタルテレビに切り替えているから関係はないのだが時々変な警告が出て戸惑うことがあってちょっと心配だった。
今朝一番にBS3を点けあちこちチャンネルを試したが大丈夫でホッとする。
心配性だな。

テレビの本放送が始まったのは初めての子どもが生まれた年だった。
近所で同じように初産を控えた友達が３人できての話題に
「うちのお隣の○○さんのお宅ではテレビ買われたんだって」
「すご〜い」
その頃のテレビは高価で庶民には高嶺の花だ。
昭和３０年代になるとぼちぼち買う家も増えて来て
「プロレスやってるから見に来ませんか」
なんてお誘いも戴いたり、田舎から伯母が来てテレビなるものを見たいと言うのでお隣の年配のご夫婦にお願いして二人で見せて戴いた。
まだNHKだけで放送時間も限られていたものだ。
７０歳近かった伯母の帰って来てからの感想
「映画の小さいものだね」

我が家にテレビが来たのは昭和３２年頃だったと思う。
据え付けに会社から３〜４人見えてアンテナの向きを調整したが巧く写らない。　結局長いコードを丸めていたのが原因だったらしい。　ともかく場所は移動しないでと念を押された。
無論白黒だ。
昭和３４年の皇太子ご成婚でテレビは飛躍的に普及した。価格もサラリーマンが買える程度に。

我が家は夫の新しいもの好きで、ちょっと早かったから毎日近所の息子達のお友達がいっぱい来て賑やかだった。
貧しかったけど楽しかったと当時を懐かしく思い出す。