「ガス燈」を観て2011/07/28

油絵を始めた頃の作品
入院時の名残で今も9時にはテレビを消して就寝支度をするのだが昨夜は見たい番組が有って10時過ぎになってしまった。
朝起きた時の為にBS3チャンネルに切り替えて消そうとしたら懐かしいモノクロの映像が飛び込んで来た。
イングリッド・バーグマンとシャルル・ボワイエではないか。
ああ「ガス燈」今日やってたのだ。

「カサブランカ」「誰が為に鐘は鳴る」そして「ガス燈」と三夜続けて放映しているのは新聞の週間番組案内で知ってはいた。
何れも懐かしい想い出がいっぱいだ。
青春真っただ中で感激した映画の数々の中でも記憶は鮮明だ。
それ故に観るのが躊躇われた。

文学でもそう、若いとき夢中になったのをこの歳になって読み返すと昔とは違った感想になることが往々にして有る。
なんだか美しい夢が損なわれたようでチョット気落ちしたりする。

しかし思いがけず見てしまった「ガス燈」にはぐいぐい引き込まれてしまった。 筋も場面も鮮明に覚えているのだがハラハラしながら観ているのだ。
I・バーグマンは知的で美しい。ボワイエ、ジョセフ・コットン懐かしかった。
結局終ったのは12時近く、退院以来初めての夜更かしだったがお陰で朝まで熟睡出来た。

「カサブランカ」「誰が為に鐘は鳴る」も観れば良かったと悔まれるがそのうち古いDVDを見付けて来よう。