戦後初めての総選挙から2009/08/24

調べると昭和20年8月15日の敗戦後は戦後処理内閣として東久迩稔彦、続いて幣原喜重郎内閣と続く。
戦後初の総選挙が実施されたのは翌年の4月で私の記憶より遅かったのだなと思う。

敗戦後の民主化の流れは当時18歳だった私を夢中にさせた。 選挙権もないのに市内の各地で行われた選挙演説会には東奔西走して加わった。 今では考えられないが会場は若者で満員の熱気だった。 むさぼるように各政党の話を聴いた。

ことに婦人参政権が認められたことへの喜び! それがアメリカから与えられたものにしても男女同権の世界がくることへの期待は大きかった。 女性に生まれたことへの悔しさ、不条理感はあまりに感情的と思われるだろうが、なにかにつけて身にしみて感じさせられてきたことだ。 先輩諸姉の長い苦闘の歴史を知る身にはあまりに呆気なく手に入れた婦人参政権だがその重みを大切にしなくてはと思う。

たかが1票、されど1票! 皆平等な1票の権利なのだ。
戦後2年してやっと投票できる年齢になって以来、棄権は絶対できなかった。 いかに政治家に不信感を持ってもそれを変えるのはこの1票しかないと思うと棄権はできない。

単純だなとも思うけど 感情的だなとも思はないでもないけど、 選挙の度にあの若い時の我武者羅な情熱が懐かしい。