西瓜2013/08/13

西瓜(透明水彩)
西瓜を食べれば子どもの頃の記憶が懐かしく蘇ってくるのは年代を超えての現象らしい。
夏休みの絵日記には兄妹で半月形の真っ赤な西瓜を抱えてかぶりついてる情景が必ず登場。
他の果物に比べて絵にしやすかった。

昭和初期の我が家には電話も電気冷蔵庫も無かったから、朝早く果物屋さんのご用聞きさんに注文して昼過ぎに自転車で届けられ、井戸水を汲み上げて盥の中で冷やした。

あの頃の西瓜は黒い縞は無く全体が黄緑色で、絵本に出てくるのは今のような黒い縞があって緑が濃いのに不思議だったが、どうも無地の方が高級とされていたようだ。
味を食べ比べたことは無い。

戦後は枕のような大きい種類や、黒っぽいのとか、そのうちに種無し西瓜がもてはやされた。

今、近所のストアでは黒い縞の西瓜しか並んでいないし結構高価だな。
切り分けられたのやカップに入ったのには抵抗が有る。

仕方がないから、こだま西瓜の糖度を確かめて買うけれど、昔より味が良くなった気がする。
それに昔懐かしい黄色い果肉のが有るのが嬉しい。

でも久しぶりに大きな西瓜を貰って、西瓜、真夏!
やっぱり 絵になる。