静かな日曜日2013/08/11

お名前は?
日曜日には近くの家族のところへ行くのを楽しみにしているのだが夕べ、風邪引いてうつるといけないからってメールを貰った。
大丈夫かなと心配しながら何もする気になれず読みかけになっていた本の続きを讀む。
「一九四五・夏・神戸」 野坂昭如 中央文庫 昭和52年11月発行
先日「少年H」を読み返して懐かしかったから書棚の奥から出してきたのだ。

作者は私より3歳お若いが石屋川、御影、六甲など馴染みの地名と学校名が出てきて当時が懐かしく思いだされる。
ただ少年の屈折した思いや、母と姑の険悪な関係など、彼独特の文体と相まって息苦しくなった。

我が家だってべたべたした愛情には程遠くクールに育てられたと思っているが、陰湿な陰口や争いには縁遠かったし、どの友達とも仲良く遊び、先生方は優しかった。 
鈍感で深く考えない子どもだったのだろうか。

昔、感銘を受けた本だったが今は辛いものが有った。
歳を経て気難しく、いや 気が弱くなったのかもしれない。
自然の美しさや宇宙の話の方が気持ちが安らぐようになった。

昨日は遠くから猛暑の中を訪ねて来てくれた家人に楽しい時間を貰った。
この夏、初めての大きな西瓜のお土産も嬉しかったな。
エアコンの不具合を見て貰うなんて実用的な事もさりながら色々な考え方や対処の仕方の意見がとても有り難い。