昭和は遠く2012/03/02

昔の風景
図書館から予約していた本が届いたメールが来た。
何冊か頼んでいるからどの本だろう。
メールには個人情報守秘で書かれていない。

係の方が出してこられたのは
「久世光彦の世界 昭和の幻景」柏書房
思ったより分厚い本だった。
向田邦子脚本 久世光彦プロデュースの「寺内貫太郎一家」や「時間ですよ」は記憶に新しいが昭和だったのだ。
向田邦子さんの航空機事故での突然の死はショックだったが、今調べるとあれは1981年のこと、年月が経つ速さに驚く。
久世光彦さんの記事を雑誌などでよく見て身近な存在に感じていた。
1935年生まれで私よりずっと若いのに2006年3月2日に亡くなられている。
今日が命日だと知ったのはこの本を見たからだ。
その偶然に驚きと感慨があってこの本のことを記しておきたくなった。

冒頭に彼の幼い時からのアルバムが多く載せられ、親しかった方々の追悼文が続く。
後半に彼の作品が載せられているが今日はそこまで讀めそうにない。
でも忘れかけていた懐かしい人の名前が随所に出て来て昭和の風景がまざまざと蘇ってきた。

私のなかでは平成は新しく成りたてという気持ちが強いのに何時の間にか昭和は遠い過去になり忘れさりかけていることを実感した。