老いの本を読んで2011/07/08

最近撮ったのですが何と言う鳥かしら?
先日買って来た
 曾野綾子さんの「老いの才覚」「自分の始末」、
 吉本隆明さんの「老いの幸福論」
の読後感を書こうと思っているうちに内田百閒先生にハマってしまって延び延びになってしまった。
  (最近とみに忘れっぽいから自分の為に書くのである)

「老いの才覚」は漠然と私も考えていたことを明快に歯切れ良く箇条書きになっていて嬉しかった。 信仰の面ではまあ微妙に違うがこれは仕方がない。

「自分の始末」は曽野さんのこれまで執筆された文の中から相応しい箇所をピックアップされた語録の趣きだった。
感銘深い短文なのだが、私はその元になっている本を殆ど読んでいないから、どうしてもその背後の全文が知りたくなる。
そういうことは抜きにして示されている言葉だけを熟読玩味すれば教えられることは多い。

「老いの幸福論」
吉本隆明さんの文を1册の本で読んだのは初めてだった。
です、ます口調で凄く丁寧に噛み砕いて話しかけられるので最初は戸惑ったが、ぐいぐいと引き込まれて行った。
“小さく刻んで考える” 成る程。
”知識より叡智が大事” 学校で勉強しないで好きなことに熱中して来た私は嬉しくなったが勉強もしておけばもっと今、楽しめたかもって思いは有る。
”ガタがきた体とつき合う”
”死を語ることの無駄について”
同感と開眼だった。
書いているうちに、もう一度ゆっくり讀み直したくなった。

これらの本を教えて下さった皆様 有り難うございました。