ビワの想い出 ― 2011/06/26
ストアの棚に黄橙色のビワの実が見られるようになると初夏だなと思う。
懐かしいがめったに買わない。 あの種の大きさで150円は今の私には贅沢に思えるもの。
ここに引っ越す前の海辺の家の庭には大きなビワの樹が有った。
ろくに手入れもしなかったのに今頃になると実がたわわに熟して高枝きりで収穫するのが楽しみだった。
野生に近いから実は不揃いで小さかったけれど甘かった。
野鳥が人から見えない裏側を啄んだ後もあったが大きくえぐるだけで気にせず食べていたっけ。
ビワは「桃栗3年、柿8年」に「ビワ9年」または「クネンボ」と言ってた様な気がするが自信は無い。
ともかく夫の定年後20年近く住んだ家で、幼かったマゴが食べたビワの種を隣に植えたのが大人の背丈の倍くらいになっていた。
異変が起こったのは引っ越す2〜3年前だった。
タイワンリスが山伝いにやって来て隣接している林に住み着いたのだ。
最初は可愛いと眺めていたが彼らは貪欲だった。
これまで小鳥が啄んだ桃やビワを人間は甘いと食べていたのに、リスはそれらを全部食べ散らかしてしまう。
大きな甘夏の実も両手に持って鋭い歯で真ん中をクルリと齧って器用に食べ尽くす。
タヌキやアライグマや野良猫や蛇はそんな略奪はしなかったよ!
大きな枝を走り回るリスの姿は愛らしかったが厚かまし過ぎる。
果樹園じゃないから諦めているうちに引っ越しの話になった。
今頃あのビワの樹はどうなったかしら。
余生の分もイッパイ食べられて良かった。
先日、サクランボの里に行って生産農家が如何に神経細やかに丹精されてるのを初めて見て感激した。
野生の取り立てのビワと美しい商品になったモノとは微妙に美味しさが違うと私が思うのは楽しかった想い出が加味されているせいだろう。
懐かしいがめったに買わない。 あの種の大きさで150円は今の私には贅沢に思えるもの。
ここに引っ越す前の海辺の家の庭には大きなビワの樹が有った。
ろくに手入れもしなかったのに今頃になると実がたわわに熟して高枝きりで収穫するのが楽しみだった。
野生に近いから実は不揃いで小さかったけれど甘かった。
野鳥が人から見えない裏側を啄んだ後もあったが大きくえぐるだけで気にせず食べていたっけ。
ビワは「桃栗3年、柿8年」に「ビワ9年」または「クネンボ」と言ってた様な気がするが自信は無い。
ともかく夫の定年後20年近く住んだ家で、幼かったマゴが食べたビワの種を隣に植えたのが大人の背丈の倍くらいになっていた。
異変が起こったのは引っ越す2〜3年前だった。
タイワンリスが山伝いにやって来て隣接している林に住み着いたのだ。
最初は可愛いと眺めていたが彼らは貪欲だった。
これまで小鳥が啄んだ桃やビワを人間は甘いと食べていたのに、リスはそれらを全部食べ散らかしてしまう。
大きな甘夏の実も両手に持って鋭い歯で真ん中をクルリと齧って器用に食べ尽くす。
タヌキやアライグマや野良猫や蛇はそんな略奪はしなかったよ!
大きな枝を走り回るリスの姿は愛らしかったが厚かまし過ぎる。
果樹園じゃないから諦めているうちに引っ越しの話になった。
今頃あのビワの樹はどうなったかしら。
余生の分もイッパイ食べられて良かった。
先日、サクランボの里に行って生産農家が如何に神経細やかに丹精されてるのを初めて見て感激した。
野生の取り立てのビワと美しい商品になったモノとは微妙に美味しさが違うと私が思うのは楽しかった想い出が加味されているせいだろう。
最近のコメント