言葉に迷う2010/08/30

桔梗
8月も明日で終る。後半は猛暑に堪えながらも楽しく過ごしたが、15日までは重苦しい想い出が多かった。

ブログを読み返してみて「言葉」の難しさを改めて考えたのは8月15日を何と称すればいいのか? 
去年は「私の敗戦記念日」と記している。
今年のタイトルは「敗戦の日」だ。
因みにその日の朝日新聞には「きょう終戦の日」とある。
私の中では「終戦」では奇麗事に感じられて つい「敗戦」と書いてしまうのだが、若い方のつぶやきを見てチョット考え込んだ。

敗戦の響きには、今回は負けたけれど次回は勝つぞっ とも取れる、成る程 サッカーなどだったら確かにそうだ。
考えても見なかったので教えられた。

二度と戦争はしたくない。 してはいけない。 骨身に沁みている。
そういう意味では「終戦」がふさわしいのかも知れないが、なんか対等に握手してる様なイメージが浮かぶんだなあ。
偏見と思いつつ。

言葉は難しい。 毎日書きなぐっているから、せいぜい電子辞書で確かめる程度だ。 適当な言葉が見つからない事も多い。
しかし 自分の思いを伝える言葉なのだからもっと大事にしなくてはと思う。

<ここから余談>
テレビのクイズ番組で難しい漢字を読むの、あれだけは得意です。 書けないけど90%読める! 新聞の漢字ナンクロも大好きです。 高齢者の強みかな。

コメント

_ どん子 ― 2010/08/30 18:23

本当に言葉って難しいですよね。
私もよく考えさせられます。
言葉のほんの少しのニュアンスの違いで 意味が変わってきたり、
受け取る側の心情によって 意味が違うように伝わってしまったり。
話をしていても、聴いていても、言葉って難しいとよく思います。

しかも1度相手に伝わってしまったら、
もう2度と言わなかった事には出来ないですものね。

言葉って本当に考えさせられます。苦笑

_ 美海 ― 2010/08/30 19:16

どん子さん
同感です。
相手の方の反応で言いなおせる時はまだ救われますが
気がつかないで相手の方を傷つけちゃったり、
まして書いたものは独り歩きしますから怖いです。
せめて 善意に解釈しようと心掛けてるつもりでも
時にはキレて ああ 私って小さいな と反省(--;)

_ とん ― 2010/08/30 23:28

美海さま

初めまして。
最近知って、拝見させていただくようになりました!
素敵な絵と文章、そして、何よりも、自分の知らない戦争体験など、
貴重なお話を、とても興味深く読ませていただいております。
元気をいただいております!
ありがとうございます。

言葉って、難しいと思うと同時に、無くても伝わる場合も
あるのでは、と思いました。
外国の方でも身振りでわかりあえる時もあるし、
赤ちゃんや子供も、言葉に精通していなくても、
笑顔だけで敵ではない、と伝わったり(笑)

言葉の源である“こころ”の温度で相手への伝わり方が、
微妙に変わっていくのかなって、最近考えるようになりました。

でも、直接顔を見て話すでもない場合、メールなどの会話となると、
とたんに難しくなってしまいますよね。
何故なんでしょうね・・・・。

_ kazu ― 2010/08/30 23:31

日本語の難しさ同感です。
大分前、父親が外交官だった方が、長い海外生活のせいか、当人は悪意がないものの、不適切な言葉の使い方をし、びっくりしたことがあります。
それはアフターテニスの席上のこと。友人の娘がバレーの発表会の時「可愛かった」と言ったら、「馬子にも衣装ね」。座がしらけるどころか、友人も怒りだす始末。
当人は的確な比喩と思ったのでしょうが、これじゃね・・・

_ 美海 ― 2010/08/31 00:02

とんさん 初めまして!
読んで戴いて嬉しいです。 
同じ言葉でもその方の心の在り方で受ける感じが全然違いますね。
仰る通り言葉が通じなくても心は通じる!
こころの温度っていいな。
有難うございました。

_ 美海 ― 2010/08/31 00:18

kazuさん
うわぁ 「馬子にも衣装」 その場に一番ふさわしくない不適切発言ですね。  その場面が見えるようです。
良く知らない言葉は使うものじゃないと教訓になりましたあ(*^_^*)

_ ロス ― 2010/08/31 05:33

Kazuさんの書かれて居られるように、長い海外生活のせいと
いうことにならないように、気をつけて暮している者です。

もう半世紀も前になりますか、海外旅行のはしりで、田中絹代
という女優さんが、ごく短期間ながら、アメリカ帰りということで、
取材に応じた時英語風な妙な発音の日本語を使い、ご本人は
洋行帰りを気取って示したかったようですが、逆に物笑いに
なったのを今でも覚えて居り、絶対にああはなりたくないと心に
決めたものでした。

敗戦を再戦の含みにとることに月日の隔たりを感じますが、
終戦だって、完璧な戦争放棄を意味しないでしょう。
スポーツとは違うのだと若い人に教える義務こそが、大人に
あるのではないでしょうか。
敗戦の意味を認識し、武力による戦争以外で、日本の価値
を勝ち取ることこそ、国際間で日本が生き残る道ではないで
しょうか。
このままでは、日本はかって経済大国といわれたが、今では
気の毒な国に成り果ててということになるかも知れません。

政治家が勢力争いに明け暮れ、まるでやくざの世界のように
義理の貸し借りなどに夢中になっているうちに、国際事情は
大きく動いてしまっています。

アッツ島玉砕の真相のように、現在でも、一般国民には
知らさせれていない国際事情があるのではないでしょうか。

言葉の難しさから始まって、いろいろと考えさせられました。
美海さんのブログなのに、つい、言いたい放題でお許しを。

_ うみ ― 2010/08/31 10:02

はじめまして。
いつも綺麗な絵と人柄が現れるようなやさしい語り口に癒されてます。

終戦、敗戦のことについて、私はロスさんと同意見で、言葉というものは、受取手次第であると思っています。
発信する方は、自分の考えを他の方に伝えようと一生懸命言葉を選び考えますが、受取手は自分の中のイメージや都合で受け取りますので、正しくすべての人に伝えるという事は困難なことだと思っています。
美海さんが「敗戦記念日」だと思われるのであれば、それが一番正しい言葉なのではないでしょうか。
私は33歳ですが、敗戦と聞いて、「また頑張って勝つ」というイメージには受け取りませんでした。
日本語はネガティブな言葉が少なく、こういった場合の適切な言葉が見つかりにくいですね。
美しさを表現する言葉は多いんですけどね。
初コメなのに長々と失礼いたしました。

_ のりみや ― 2010/08/31 13:20

パソコンを使いだしてから、筆記用具で書くということがおろそかになり、
漢字を忘れてこまります。さらに最近は老眼が進み、なおさら文字忘れが進みます。

文字というのは、ほんとうに、むつかしいです。
漢字の使い方で、感情表現が違ってうつるような気がします。
漢字よりひらがな、ひらがなよりカタカナ、カタカナよりアルファベットがいいかな…。
なんて思っていると、どれが一番良いのか迷ってしまいます。

美海さんの文章は、気配りがいたるところにあるように思うのです。
それに行間にも気配りがあるように思います。いかがです?
だから、わたしにも、とても読みやすいのです。

_ 美海 ― 2010/08/31 15:18

ロスさん
田中絹代、洋行帰り。
懐かしい響きです。 あのころ外国に行くのは大変で日本人も国際的には洗練されてませんでした。
私の世代は幼時から欧米文化に憧れて、本も映画もアチラのものばかり、シャーリー・テンプルに夢中に。 
戦争になれば、鬼畜米英とまでは思えないけど日本の立場も有る程度理解し愛国心もありましたが。
敗戦後、アメリカ文化が入って来てもあまり違和感なく受け入れたのはそういう素地があったからでしょう。 戦後65年間に世界の人種差別を考えるようになり意識が変わりました。
若い頃は幼稚でした。
でも日本を真の意味での民主国家に、そして戦争のない世界への熱意だけは有りました。政治家にもそれを求めました。
今の報道見ていると歯がゆいです。 
ロスさんと同じ事を感じています。

書いてくださって嬉しかったです。

_ 美海 ― 2010/08/31 15:23

うみさん 初めまして!
敗戦、終戦 という言葉に迷っていましたが
貴重なご意見戴いて ほっとしました。
有難うございました!
これからもお声聞かしてくださいね。

_ 美海 ― 2010/08/31 15:37

のりみやさんは老眼でいらっしゃいますか。
私は50歳代初め頃から老眼になり始めて眼鏡をかけた時はよく見えるのに感激しました。

パソコンに慣れてしまうと手書きは大変、辞書で確かめながら漢字を書いています。
でも読む時は漢字は形で直感的に解りますがアルファベットは苦手です。

えっ 行間に気配り 意識してませんでした。
嬉しいお言葉を有難うございます。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
干支で寅の次は何でしょう?
(平仮名3文字でお答えください)

コメント:

トラックバック