竜舌蘭の想い出2015/01/13

竜舌蘭の実
前に住んでいた海辺の家には大きな竜舌蘭が庭の真ん中にでんと居座っていた。
100年に一度花が咲くと土地の方に伺って、近くを散歩すると前庭などに結構みかけたが花を見る事は無かった。

それから十数年が過ぎて、頑丈な葉の真ん中から茎が伸びて行くのを観る。
どんどん空に向かって伸びていく様に驚いていると、やがて黄色ぽい花らしいのが咲き、やがて実になった。

一生に一度花を咲かせてやがて枯れるとも聞いていたから複雑な思いで毎日散歩しながら見上げたものだ。

本当は20年くらいで花が咲くと後で聞いた。
我が家の竜舌蘭も最後の年だったか、別れを惜しむように天に向かって茎が伸び花が咲いた。

夫の一周忌に想い出の家の直ぐ近くのレストランに家族が集った時、テラスに出ると夫と毎日眺めた海を背景に竜舌蘭の実が見られて、過ぎし日々を沁みじみ想ったものだ。

今日の添付写真を捜していて、懐かしくてアップしながらの想い出話です。