オルセー美術館展を観て2010/07/01

ポスト印象展の図録と画集
「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」を観てきた。
5月に前売り券を求めたのに6月は多忙で行かれず、夏休み前には行かないと混雑するだろうと焦って、やっと実現した。
10時過ぎに着いたのにもう行列していて凄い人気だ。
中も人でいっぱいだったけど、まあ絵はちゃんと観られたからましなほうだったのだろう。

画集でお馴染みの絵を生で観る感激!
大きさ、色彩の細かいニュアンス、生々しいタッチの迫力に酔った。
有名な作家でも画集で見た事の無い絵や、大作の元になった小品なども興味深かった。
それにしても大変な数だ。 途中でもうダウンしそうになって係りの方に
「ここで半分くらいでしょうか」と小声で聞くと
「ええ 丁度半分です」
横のベンチに連れと一緒に暫し腰掛けて休んで、元気回復して後の半分を楽しんだ。

セザンヌの「台所の静物」「シャトーノワールの森の岩」 実物みられて幸せ!
スーラー、ロートレック、ドガ、モロー、凄いなあ
モネの「ロンドンの国会議事堂、霧の中に差す陽光」好きだ。
ゴッホの有名な「寝室」、ゴッホとゴーギャンの関係を思いだしながら二人の絵をみる。
覚えきれないから全作品が出てると聞いて図録を買った。
表紙はルソーの「蛇使いの女」だった。
添付の写真の手前がそう。 開いてるページはゴッホの「星降る夜」惚れ惚れ眺めた、と「馬車・・・」。

満ち足りた気持ちで、90歳の友と二人でレストランの珈琲とサンドイッチを楽しんでから帰った。

幸せ2010/07/02

小さな木馬
先日親しい知人とかわした会話をフ〜ッと思いだして気になった。
久しぶりのお喋りが嬉しくて一寸ハイになってた。 少しビールも飲んでたっけ。

「あなたって どうしてそんなに幸せなの?」
それから彼女の昔の苦労話を聞いた。
お姑さんのために尽くした数々の事、ダンナさんの姉妹に辛い思いをしたことなど、子育ての最中は大変だったと。
彼女は何時も幸せそうで、そんな話を初めて聞いて驚いた。
大変だったんだ! みんな黙ってるけど苦労したんだね。
私なんて ほんと ノホホンと義母に甘え、義姉さんたちによくしてもらって それが当たり前だと思っていた。
「私ってバカだから 何にも言い返せなかったのよね。どうしたら良かったと思う?」
と問われて、思わず生意気な事を言ってしまった。
「自分をバカっていうの逃げ口上だよ。 理に合わないって思ったらお義姉さんにそう言えば良かったじゃない。 お義母さまは仕方ないけど、でも真摯に話したらわかってくださったかも。
それが無理だったら期待しないで諦めて忘れることと私はそう考えてきたけど」
彼女の苦労に凄く同情して聞いてたのに、こんな冷たいことを言ってしまった。

「幸せって 自分で掴むモノ」
ほんとうに そうだろうか? 反省した。
今の私の幸せは周囲のみんなから貰っているものだ。
広げれば友人、世間、國、国境を越えても、いろんな形で幸せを貰っていることへの感謝を忘れてはいけないと思った。
幸せはモロいってことも判っている。 だから大切にしたい。
今度彼女に会ったら 言い過ぎた事を訂正して謝ろうと思っている。

ダイエットの経緯2010/07/03

タチアオイの花
整形医院の先生に足の痛みを訴えると
「5キロ体重落とせば治りますよ」
と言われて本気になって始めたダイエット。
今朝計ったら丁度5キロ減っていた。
始めてから70日目だ。 欲が出てあと1〜2キロ減らして目標達成したことにしようと思う。

今回はちょっとハイペースだった。 一ヶ月に1キロ位が健康的なのだけどこの歳になるとセッカチになる。
その分栄養のバランスには結構気を遣ったから体調は良くなったし、まあ 足腰の痛みも以前よりはましになった。
なによりの余得はウエストサイズが細くなって以前の衣服が着られるようになったことだ。

高齢になってダイエットするともろに皺が増えるから、柄にも無く夜寝る前の肌の手入れをするようになったら、久しぶりに会った友人が「何だか若返ったみたい」だって。 
お世辞でも嬉しかったな。
ダイエットしてる間は精神の安定が大事だと痛感する。
何かに熱中するのが一番効果があるみたい。
私は丁度新しいパソコンや携帯買い替えて夢中になってたのが良かったみたいだ。

もう二度とリバウンドはしないように気を付けよう!

iPhone 事始め2010/07/04

モンステラ
iPhoneの参考書は買ったが段々読むのが面倒になってきた。
ともかく弄って慣れよう。
家族とのメールは教えてもらって何とかなりそう。
違う会社の携帯ともどうにか繋がりこちらのメールアドレスを知らせた。

近所のストアに買い物に出たついでに花の写真を何枚か撮ったのだが還ってからパソコンに繋いでみたら1枚しか撮れてない。
本で見たらシャッター押すとこを間違えていた。1枚撮れてたのは偶然手が滑って押したらしい。
ベランダのモンステラを何枚か撮ってちょっとコツが解ってきた。
でもデジカメと違って細かい設定がどこで出来るのか解らなくて心許ない。 後で本で調べよう。
iMacにUSBケーブルで繋ぐと瞬時に撮った画像が現れて取り込むとすぐに保存され加工も簡単だ。

いろんな事が楽しめそうだが、私の先ずの課題は基本の電話とメールをしっかり使いこなせるようにならねばと思う。
文字入力はとても便利に出来ているが、私の指先が太いのがネックだ。 それに何かに付けて反応が早くてビックリする。年齢の差を痛感させられたなぁ。
あっという間に今日も終わる。
iPhoneで初めて撮ったモンステラを添付します。

83歳の思いいろいろ2010/07/05

緑陰
2ヶ月ぶりに大阪の知人に電話した。
60年来の付き合い、同い年だ。 モシモシって言っただけですぐ私だと解る。 ま 私も掛かってくれば一声で○○ちゃんって言う間柄だ。
若い時はホント可愛かった! 女優さんに似てる人が居たっけ。
「元気?」
「ううん 駄目よ。やっぱり歳よね。しんどいわぁ」
と彼女は何時も言う。 挨拶代わりだ。
聞けば明日から小学校の時のグループと泊まりがけで遊びに行くそうだ。 結構元気じゃんと安心した。
私は定期検診で引っ掛かって内視鏡検査して大変だったと話すと、
「なんで検診なんて受けるの? 今更受ける気しないわよ」
彼女、医者の娘でお兄さん二人もお医者さんなのに 何か割り切っている。
「もう 早く死にたいわ」が10年位前からの彼女の口癖だ。
一緒に旅行してる仲良しグループも皆そう言ってるそうだ。
独り暮らしは気ままで、家族達には優しくしてもらって幸せだから、幸せなうちに人生終わりにしたいという。
長生きしたって身体弱るばかりだし良い事無いよ。 と。
彼女のお母様は98歳まで生きられた。 それを見て感じる事があったのだろうか?

「私、まだまだ楽しみたい事いっぱいあるし、そんな悟りの境地になれへんわ」 自然に関西弁になってる。
周囲の同世代の人たちも
「若い人たちに迷惑掛けたくないから長生きしたくない」
と口を揃えて言うけれど本音なのかなぁ。
生にしがみついてる私は情けないのかもと思わないでも無いが、考えて解決する事でもないから いつもの「生かせてもらってる間は楽しもう」だ。

クールなこと言いながら明日の旅行が嬉しそうな彼女に
「お互い 頑張ろうね」と言って電話を切った。