梅雨どき雑感2010/06/27

庭の片隅の紫陽花
昔、梅雨時には、毎日がどんよりした空でしとしとと雨が降り続き、家の中も湿気が充満していた。 ときたま梅雨晴れの日が有ったけれど暗い日が1ヶ月くらい続いてから突如として夏がくる。
青空と入道雲、照りつける太陽! 世界が明るく生命の躍動する夏!
この変化が堪らなく好きだったのに、今年の梅雨はだらだらと雨が少なくって物足りないなぁ。

前に住んでた家でのスケッチを見てて思った。 緑に囲まれた古い家で縁側から見える庭の奥のアジサイが濡れて鮮やかだった。
家と庭とが一体化していたから四季の変化をもろに感じたのかもしれない。
気候がオカシクなったと書いたけど、本当は住環境が変ったせいも大きいのでしょうね。
厚い窓で外気から守られ、空調で年中快適なのだから、花々などで季節のうつろいは感じても肌で感じることは少なくなった。
そのお陰も有って長生きして楽しませてもらってる。

でも時々、湿った臭いのするモヤアとした梅雨時の感じが懐かしくなる。 鬱陶しい日々だったのに。
外に遊びに行けないから、暗い部屋でひとり読み耽ってゾ〜ッとした「雨月物語」はホント怖かった! なんて大昔のことまで思いだした。小学5年生の梅雨時だった。