気がつけば８２歳

内視鏡検査の前一週間は常備薬の制限に加えて消化し難い食材も念のため制限していたので、欲求不満も溜まっていた。
一応結果は良かったようなので、不安と緊張からいっぺんに解放されて友人に電話しまくった。
二日経つと普通の気分に還ったが　なんか自分に褒美あげたい気持ち。　丁度ドラッグストアから割引セールのハガキが来たのでビタミン剤や常備薬と化粧品の補充に隣町のそのお店に行った。

メモした品を買ったあと、化粧品係の女性を捜したらお休みで、よく薬の相談に乗ってもらっていた薬剤師さんが相手してくださった。
若い時から化粧品には疎く、面倒臭いが先に立つ。その結果が高齢になると現れて後悔しても遅いのだ。
使い付けの化粧品の補充を買ったついでに
「もう少し肌にハリが出るの　ないかしら？　今更ムリかなあ」
顔なじみだから気軽に訊いてみた。
「評判いいの有りますけど」
「結構　高価でしょ」
「ええ　まあ」
寝る前の肌の手入れ用を５種類くらい出してもらって眺める。
今はみんなこんなにチャンと手入れしてるんだ　と感心した。
薬剤師さんから説明聞くと信用出来る気がしてしまう。
しないよりはマシには違いない。
今日は自分への褒美のつもりで少しだけ贅沢してみようかな。
幾つか買い求めて　ほんのり心が温かくなった。

面倒なことが苦手な私が何時まで続くだろう。
不精したくなった夜には値段を思いだそう。　ま　私には高価に思えたがパソコンやカメラや画材に比べれば安いものだ。