優等生とはみ出し派 ― 2009/10/09

外山滋比古著「思考の整理学」の冒頭に
”学校はグライダー人間の養成所である”
要するに飛行機のように自力では飛べないということ。
優等生は知識の習得に勝れていても創造性に欠ける者が多い。
論文を書く段になると困る学生が多いと。
これを読んで学校で劣等生だった私はちょっと慰められた。
暗記物は駄目だが応用問題なら得意という派だ。
卒論を書くのは楽しかった。後で聞いたのだがその卒論は次年に参考卒論例になったとか。(数少ないジマン)
地方公務員の採用試験を受けた時も課題は忘れたが作文だけで採用されたそうだ。(甘い時代だった)
余談はさて置き、人間には保守傾向の強い人、と新しいことばかりに目が行きがちな人がいる。
家の中が整然として有るべき場所から移動しない、信条が一貫している、習い事は基礎から勉強して積み上げる、しきたりを大切に守る、常識を大事にする人は前者だ。
引っ越し好き、部屋の模様替え好き、新しいことを始めたり、矢鱈知りたがる、珍しい食物に飛びつくなどは後者。
前者には学習した知識と品格が有り、後者は創造性豊かで常識に捉われない。
私は勿論典型的な後者だ。 それも悪いとこばかり。
思うにDNAのせいも大きそうだ。
父が発明好きで私相手に夢のような話を広げてくれた。常に新しい考えに耽って鞄や傘等を電車の中に忘れては母を嘆かせていた。
この性格、なんだか次々受け継がれているような。
しかし私の場合は努力が欠けているのが一番いけない!
伝えられてきた知識や技術を修得して同時に自分の世界を作り上げていければ良いのだが。
絵を描きながらそういうことを考える。
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