「風立ちぬ」を観て2013/09/08

映画館にて
宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観て来た。

観たいと思いながらも一人ではって愚図愚図していたら珍しくマゴから
「観に行きませんかぁ?」
ってメールを貰って嬉しかった。
今日は後ろの方の席が確保出来て音声も画面も丁度良い。

「風立ちぬ」は予想していた以上に感銘を受けた。
もっと深刻な場面も覚悟していたがユーモアを交えて美しく夢と現実の交錯の場面などはアニメならではの良さだと感じた。
私の年齢では大正、昭和初期の風俗が懐かしく言葉遣いの折り目正しさも気持ちが良い。
主人公の物づくりにかける熱意に一番打たれ同感しきりであった。

終る少し前から啜り泣きが聞こえて空耳かと思っていたら終った途端に前の席の中高生くらいの女の子のグループの一人が大声で泣きじゃくっていて皆で慰めている。
不思議な気がする自分の感受性の衰えが少し淋しかった。
戦後、映画を観まくっていた頃「少年の町」を見終わって隣の友達が泣いていたのを思い出した。
きっと彼女の琴線に深く触れる所が有ったのだろう。
遥か昔の話だ。

お昼の軽食を一緒しながら映画の感想を話し合う。
若い世代の考えは教えられることが多いが同じことも思っていて私も少し自信が持てた。

もう立派な社会人になったマゴ達と会って話し合う機会は少なくなっただけに貴重で嬉しい時間だった。

コメント

_ EPOM ― 2013/09/08 17:10

美海さん
お孫さんとよい時過ごされてなによりでした。
学校の講堂や映画館に連れていかれた思い出・・・・
泣いてしまう子が多かったですね
私は当時から泣かないのでした
今でも涙はこぼれんばかりに盛りあがるのですが
レンズの役目になってしまいます。
感受性はそれぞれで表れ方もそれぞれでしょうか
考え込んでしまう方なので この映画観るかしら・・・。


今日はたまたまアメリカ映画のことをアップしました
彼の気持が解る それは私が歳を重ねたからですね
それは宝物をもらったようなものだと感じます。

_ 美海 ― 2013/09/08 20:04

EPOMさん
マゴは私にとっては若い世代との架け橋で話しを聴くのが楽しみです。
映画、小学生の時に学校で観た映画は兵隊さんばかり(ーー
戦争が終わった途端に洋画は全部観てました。
でも泣いた記憶は無いのは私の場合は情が薄いのかな。
ただ 歳を重ねて見えるもの、感じることも変るなって思います。

「7つの贈り物」の記事、今拝見しました。
何だか もう 切なくて・・・

_ れいこ ― 2013/09/09 13:35

「火垂るの墓」に一緒に行った父(美海さんと同い年だから当時60歳ですね)が声こそ出さないものの思い切り泣いていて立てず、危うく併映のトトロをもう一回見るところだったことを思い出しました。
「風立ちぬ」を美海さんが気に入られたようで、ああよかった。父母にも見せたいです。

_ 美海 ― 2013/09/09 17:13

れいこさん
野坂昭如の「火垂るの墓」は本を讀んで辛くて映画は観られませんでした。
男性の方のほうが深く感じられるかも・・(私の個人的感じです)
「少年H」のほうがまだ救いがあったような。

「風立ちぬ」、戦争の主役になり特攻隊に使われた零戦を描くことは色々な意味で難しかったのではないかと観るまで不安もありました。
観る人夫々でしょうが、私は大正、昭和初期の大空を飛ぶことへの憧れ、美しさに惹かれる青年の純粋さだけが自分の経験と重なって心に響きました。
前の席で大泣きした少女は純愛に感動したのでしょうか。

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