人生も秋めいて2013/09/12

夏を懐かしむ
夜、ベランダに出るヒヤ〜とした大気に季節の変りを感じほっとしながらも淋しさは否めない。
昨日は夏の疲れが溜っていたのだろう、珍しく昼寝をしてから読書でもしようと書棚を漁った。
8月はあの戦争のことを考え「少年H」「一九四五・夏・神戸」「帰らざる夏」などなどを読み返し、関連したTVの番組も見たが年々思うことは微妙に違う。
世間の変化か年齢のせいなのかは判らない。

秋めいてくると閑な人間は感傷に浸りやすい。 
ま、一過性鬱だろう。
書棚を見ると「老いの・・・」がいっぱい並んでいる。
4〜5年前から片っ端ら讀んだな。
なにしろ年齢の自覚が薄かったから好奇心で讀んで納得したことも、しなかったことも引っ括めて参考になった。

結局、人は人、自分は自分、考えても真実なんて判らなくても良いと不遜な考えになる。
それより奇跡的に生きている、生命の仕組みを知りたい。
役にはたたないが人間の好奇心は本能的な欲求だろう。
何しろ閑人だから。

横道に逸れたが昨日の午後は秋の感傷で
「老いの幸福論」吉本隆明 青春新書  2011年発行
を讀みなおした。
殆ど覚えていたが同感することも多くて気持ちが吹っ切れた感じ。
後書きの2011年3月の一年後に亡くなられたことを思うと込み上げてくるものが有った。

午後は新しいエアコンを取り付けにくる予定だがまだ連絡がない。