行きずりに2012/05/17

紫蘭咲き乱れて五月
今日も眼鏡店に行く。
例によって早めにバス停に着き、年配の女性と話し友達になった。
彼女が
「もうすぐ大台に乗るから疲れて・・・」
「大台って?」
「80歳のこと」
「えっ 私は85歳に。 お宅お若くて羨ましいですよ」
何か誕生日迎えてから自慢しているみたい。
お世辞でも「お若く見えますね」と言って貰ったりして。

それから腰の骨折で入院し、退院後も長期間ギブスをはめていた話を伺った。
骨密度は実年齢より20歳若いと診断されていたのに、何の前触れもなく寝ている間に激痛で起き上がれなくなったとのことに驚いた。
不眠症で安定剤を寝しなに飲んでいたのが悪かったと医師に言われたそうで、それ以来催眠剤も安定剤も一切飲まないと。
寝てる間にベッドの上で骨折する話は聞いていたけれどずっと高齢か骨が脆くなってる方だと思いこんでいた。
参考になった。

隣街に着くまでバスの中でも話が弾み、お互い数独に凝っててパズル大好き人間であることも判り笑顔で別れる。

眼鏡店ではまた時間をかけて検査してもらい、更に詳しい説明を聞いて納得して、やっと決めることが出来た。
ベテランの方に出会えて良かった。
最後に決済をしながら下のケースに収められたフレームの価格を見て思わず
「凄いですねぇ」
「今 この手のが結構出るのですよ。 一生ものとか仰って」
無造作に取り出して掛けさせてくれた。
鏡を見ると眼鏡ばかりがキラキラ光ってて笑ってしまう。
「私など 一生、手がでないですよ」
50万近い値札に緊張して返却した。
宝石ならともかく私にはそういうのを掛けてる方を見ても気が付かないだろうな。

一週間後に受け取りに行く約束をしてホッとする。
帰宅したら結構疲れがでた。