モンステラ2012/06/01

モンステラ
絵を習い始めた頃、ピアノとモンステラのモチーフで描き終わった後で一枚の葉を貰って帰った。
園芸が苦手な私に替わって夫が植木鉢にさして夜は浴室に置いて見守っているうちに根付き新しい葉が出て来た時は本当に嬉しかった。
マチスは大好きだもの。

モンステラの生命力は凄い。 どんどん伸びて鉢分けをしているうちにいっぱいになりしかも自由奔放に横に伸び根をおろすから私の手には負えなくなった。
去年の病気を機に草花は全部やめてモンステラも思い切って殆どの茎を切った。
流石の彼らもこの冬はもう駄目だと諦めかけていたら5月になって枯れたような葉柄の割れ目から新しい葉が顔を出している。
やっぱり強靭だ。
3本生き残ったようだが新しい葉はいびつだ。
今度は横に伸びないよう支えをして気をつけてやらなくちゃ。

一番大きい葉のを室内に入れてよく見たらホント可哀想な状態だった。
肥料を買って来なくては と済まない気持ちになる。

落書きした絵をスキャンしようとしたらプリンタが壊れている。
「説明書を讀んでください」
うわぁ また厄介ごとが・・・。
昨日はちょっと面倒な掛け時計の電池交換で梃摺った。
理系の夫に頼りすぎていた。

阪急電車(ドラマを観て)2012/06/02

何もする気になれず録画してしてあったドラマを観た。

阪急電車を舞台にしたドラマで長かったので観る閑がなく懐かしくて取っておいたのだ。
西宮北口駅から宝塚までの15分間の短い路線だが結婚して暫く住んだことが有る。
駅も風景もすっかり変っていたというより記憶の方が怪しいのだがチョコレート色の車体はそのまま、懐かしかったな。

真ん中辺の仁川に結婚後3年ほどして小さな家を建てた。
宝塚よりの逆瀬川の土地も物色したが駅に近くて川沿いなのが気に入った。
あの頃は空き地もまだ多く有ったが家の建坪は16坪半の制限があったような記憶が有る。
敷地は広いのに八畳、6畳、の洋間に4畳半の和室だけの小さな家。
それでもあれこれ考えて設計して赤い屋根に白いモルタルの壁の可愛い家が出来上がった。
若い時は向こう見ずなものだ。 マンションなんて無い時代だったし。
この家で長男が産まれた。
まだまだ給料は安いしボーナスなんて出ない時代で、私は勤めを辞めて来たから生活は大変だったけれど、世の中全体がそうだから苦にもせず休みの日は近辺を歩き回っていた。
上流には大学が有り、下流のほうには競馬場があって馬を眺めるのが楽しみだった。

隣の駅には有名私立の小学校があって乗り合わせると上品な標準語で話しているのが微笑ましかった。
ドラマの乗客の阪神間言葉(大阪とも神戸とも微妙に違う)にあまり違和感を抱かなかったのは東京に移ってから60年近く経ったせいも有るかも知れないが懐かしかった。
阪急電車が舞台のドラマの内容も面白かった。
無論、60年前と世相は変ったとは思う。
昔はもっと静かで無口でイジメも無かったように思うが今になっては判らない。

子どものときは阪神電車のほうに縁が深かったが、宝塚劇場に行く時は必ず乗ったことも思いだす。
京都まで行くことがあってもなかなか阪神間にまでは行く機会が無くなっって久しい。

土、日には2012/06/03

ブラシの木
土曜日の夜は何となく解放された気分で夜更かしするから、日曜日には未だに朝寝坊する。
会社勤めだったころの習慣が擦り込まれていて、夫に先立たれた今も続いているって我ながら可笑しい。
昨夜はテレビを見た後でA新聞の土曜日のパズルを解きだしたら止まらなくなった。
数独は先週は★5で苦戦したが昨日のは易しかった。
漢字ナンクロが思いの外、難しくて時間がかかった。
我々の年代は漢字には強いと自負している。 ま 讀めても書く方は忘れているが。
それなのに解らない箇所が有って、広辞苑と新漢和辞典とを引いたが納得出来なくて「新修漢和大辞典」を引っ張りだして来た。

これは昭和十年三月十日 百三十版発行 定価金参圓八十銭
奥付きの横の空いた場所に夫の名前が墨痕鮮やかに記されている。
中学入学のお祝いに買って貰ったのだろうか。
それにしても字が巧過ぎる。 お父様が書かれたのかしら。
もう 知る術は無い。
私も子どもの頃散々お世話になった辞書だが、結婚してからはこれを愛用してもうボロボロだ。

横道にそれたが「漢字ナンクロ」は、やっと解けて深夜、心安らかに寝ることが出来た。

そして今朝は恒例の朝寝坊、と言っても8時過ぎだが。
「日曜美術館」を観たあと
お互い忙しくて会えなかった家人を訪ねる。
途中、通りに面したお宅の真っ赤な花が満開だった。
家の前の雑草を取っていらっしゃる奥様に
「見事ですね。 たしかブラシの木・・・?」
「ええ そうですよ」
二人して見上げた。 
季節の移り変わりの速さに驚きがら丁度良い時に巡り会えたことが嬉しかった。

久々に(電話ではよく話しているが)家族の温もりに浸って元気が出た。
来週も少し忙しくなりそうだ。

再びミステリー2012/06/04

柏葉紫陽花)
絵画教室に行って金閣寺の絵の続きを描く。
思うように表現出来なくて少し落ち込むが、ま 今の実力だから仕方がない。
描きたかったイメージとは程遠いが時間いっぱいで仕上がりにした。
来週に絵の具が乾いてから持ち帰るのに写真を撮るのを忘れたことに帰り道で気が付く。 それで添付は出来ない。

帰途、ブックオフに寄る。
面白い最近のミステリーを捜したいと書いたら親切な方が教えてくださったのだ。
今朝ネットを覗いてラッキーだった。 感謝。
折角のご好意に古本屋さんに行くとは申し訳ないけれどそちらの方が近かったもので・・・。
「カラット探偵事務所の事件簿1」乾くるみ著 PHP文芸文庫
は見付かったが
「六つの手掛かり」乾くるみ著 双葉文庫
はまだ新しいから無理だった。
代わりに
「林真紅郎と五つの謎」 光文社
「蒼林堂古書店へようこそ」 徳間文庫
を買う。 3冊で丁度千円だった。

随分 ミステリ離れしていたな。
乾くるみという作家のことを全然知らなかった。
バスを待ちながら読みかけたが面白そうで 当分楽しめそうです。
そのうち全部買ってしまいそうな予感がする。

「後期高齢者健康診査」に2012/06/05

道路沿いのサツキが満開
市の「後期高齢者健康診査」の案内状が届いていたので早々に予約して今日受けて来た。
近くの何時もお世話になっているクリニックだ。
「後期高齢者」という言葉にもすっかり慣れてしまったな。

結果は1週間後だろうけれど、体重測定でショック。
点滴生活で16キロ減ったのがこの退院後の一年で10キロ増えた。
栄養をとることばかり考えて動かないから当然の結果だが、もうダイエットする気はない。
少しずつ歩くのを増やして、糖分とご飯をチョッと減らせば現状維持出来ると思う。
別に太っても良いけれど覿面に歩くとき膝が痛くなるのが辛い。
食生活を見直すよいキッカケになった。

先日、役所から前年の医療費の記録が届いた。
ここ二年ばかりは入退院だったから掛かった費用の額に今更のように驚く。
安易に診てもらうことはなく薬も必要なものばかりだが公の負担の重さに忸怩たる思いになった。
高齢になれば病気になるのも仕方がないが、せめて自分で出来る可能性の有る健康管理はしなくては。

しかし好んで病気になる人は居ない。 
重病になった時にせめて本人も家族も安心して医療が受けられる制度はとても有り難いことだと思う。
いろいろ問題はあるだろうが、戦前の「病院は死ぬ時にいくところ」と言われた階層の多かった時代は辛かった。