幼かった頃の遊び2010/07/27

昭和初期の幼児遊び
昭和初期の子どものころには何をして遊んでいたのだろうと、ふと昔を振り返った。
幼稚園にも行かなかったから殆ど独りで遊んでいた。
庭にブランコを作ってくれて落っこちた話は前に書いたが、懲りずに毎日空に向かって漕いだあの爽快感は忘れられない。
三輪車より片足で漕ぐスケート(そう呼んでいた)はお気に入りだった。 自動車の通らない時代だから近くの道を走り回っていた。
コリントゲームが唯一のゲーム機だったが今の方は知らないでしょうね。
ラジオは有ったけど子ども向けの番組は覚えていない。
相撲の中継ぐらいしか聞かなかったな。
そのかわりに四角い大きな蓄音機があって童謡のレコードがいっぱいあった。 箱の横のハンドルを手で回してからレコードに針を降ろす。 時間が経つとテンポが遅くなってくるから急いでハンドルを回すのだが、これも結構面白かった。
兄と二人の時は回転板に碁石などを乗せて遊ぶ。童謡なんて大人になれば懐かしいが子どもの時はちっとも面白くなかった。

ママゴトや人形には興味がなくて、女の子らしい遊びは着せ替え人形を作るのが面白かった。
画用紙に下着姿の子どもを描いて切り抜く。 その形に合わせていろいろな洋服を描いて切り抜き着せるのだ。 肩と脇に舌を作っておき本体に留めて着せる。 帽子や靴まで作った。
だんだん凝って後ろ姿まで描いた。少女の友などを参考にしたものだ。

あのころは時間がいっぱいあった気がする。 あとは気ままに本を読んでいた。
大人は夫々に忙しいから干渉される事も無く独りで自由に遊んでいられた日々があって良かったなぁと思う。
でもきっと大人はそれとなく見守ってくれていたのだろう。
昭和6〜7年の頃の思い出だ。