雪が2015/02/05

細雪が
昨日の青空と打って変わって、目が覚めて外を見るとグレーの世界、みぞれ混じりの細かい雪が降っている。
何だか気持ちまでグレーに染まりそう。

今夜、冷えて本格的な雪のなれば明日は輝く銀世界が見られるかな。
樹々の細かい枝に雪が積もった情景が楽しみだ。

育った阪神間はでは、少しでも雪が降ると珍しくて泥だらけの雪だるまを作ったり、校庭で雪合戦を楽しんだものだ。

京都の学校に行ってからは、北の方に住んでいた伯母の家を訪ねると常に粉雪が舞っていて底冷えが応えた。

その頃、疎開した琵琶湖のほとりも冬は比叡おろしの冷たい風に雪が混じっていて寒い。
でも見上げると「比良の暮雪」が美しかった。

スキーなるものを初めて経験したのも、疎開先でだった。
終戦後卒業してぶらぶらしていた時に母の知人がアルバイトを世話してくださって、男の子と二人でアンケートを取ったりしてたらその子がスキーに誘ってくれた。

親代わりの兄は「二人で行くのは考えた方が〜」と一応言ったが気にすることもなく浜大津を夜出る船に乗って大勢の乗客と広い部屋に雑魚寝して、夜が開けたらマキノに着いていた。

甲板に出てマキノの雪山を見た時は美しさに本当に感動した。
終戦後、まだ余裕の無かった時代にスキーに来る人は限られていて、何の痕も着いてない真っ白な斜面を滑る快感に酔ったな。
私は転んでは穴だらけにしたのだけど。

結婚してから夫の会社の方々のお供をして何度かスキーを楽しませて貰った。
その内ゆっくり想い出話を書きたい。

明日はアトリエの日だけど今夜降り積もったら行くのはムリかも。
先週、思い切って行って仕上げられて良かった。