別れ2015/08/11

空想がふくらむ
手紙を書くのは昔から苦手だ。
パソコンのメールで済ますようになって益々酷い。
漢字は讀めても正確に書く自信が無くなってチョットのことでも電子辞書で確かめないと不安だ。

今朝から滅多に書かない書簡を認めるのに苦労したのは、昨年暮れにクラスメートが亡くなり春になってご家族の方からお葉書をいただいて故人の意志で葬儀やお別れの会は行わず、献体されて一年後に帰ってくることが記されていた。

その少し前のミニミニクラス会では手違いで遇えず次回を楽しみにしてたのだ。

かつてのクラスメート達は夫々の道を自分の意志で切り開き、在校中には予想もしてなかったユニークな人生を送っている。
価値観も境遇も激変した終戦直後に青春を迎えたからだろうか。

彼女はミステリーの世界に深く関っていた。
ミステリー好きの私に自著とともに鮎川哲也氏の本をイッパイ送ってくれた。

もうその話も聞けなくなった。
ご家族のことは知らなかったのでお知らせを頂きながら、気になりつつ手紙を出しそびれていたが、せめて初盆のお供えをと昨日送って今朝は手紙をしたためながら哀しさと申し訳なさで心が傷んだ。

それにしても何時まで経っても世故に疎い人間で困ったものだ。

郵便局の帰り青空にポッカリ浮かんだ鮮やかな白い雲が子犬が右方へ駆けてるみたい、童心に帰って心慰められる。