朝のドラマを見て2012/04/04

さくら開花
新しいNHKの連ドラ「梅ちゃん先生」が始まった。
主人公は私より2歳若い設定で終戦から始まったので馴染み深く懐かしい。
当時、私は関西に居たから少し違うが当時の雰囲気はよく出てると思う。
皇居前で自決した方もあったとは聞いたが一般の庶民はホッとしたのが本音だったのではないか。
相次ぐ爆撃で焼け野原になり戦況の絶望的なのは大本営が如何に発表しても隠せる物ではなかった。
軍需工場も壊滅して学徒動員されても働く場所は無かった。
本土決戦、一億玉砕しかないのだろうかと絶望的な気分で8月15日を迎える。
ドラマにも出て来たようにあの夜の家々の窓から洩れた灯りは忘れられない。
戦争の終わりを象徴していた。

ドラマの主人公が下肥を自家菜園に撒くシーンを見て思い出した。
学校でも野菜畑を作って上級生がトイレの下から長い柄杓でくみ出したのを肥桶に入れて運び野菜の根元に撒いた覚えが有る。
2〜3回だったと思うが、教員をしていた伯母に話したら実に厭な顔をして「学生がねぇ」と慨嘆した。
人間、いざとなったらどんな環境にも耐えて行くものだ。
若かったから物珍しさもあって悲壮感はなかった。

若い時はいろいろな新しいことが物珍しく空腹でも着るものが無くても新しい文化と価値観に夢中になれた。
ドラマの今週の表題「あたらしい朝がきた」は実感だ。
それにしても最近昭和の懐かしい題材が多いような気がする。

昨日の強風が収まったので桜が気になり近所を少し歩いたら早咲きの種類だろうか満開の樹を見つけた。