昭和初期には2012/02/28

大昔の掛け軸
自動電気掃除機のCMを眺めながら雑多なモノで溢れてる我が家では無理かもと思う。
でも半分以下の価格になったら欲しいな。
昔に比べれば数段に軽く扱いやすくなったけれど年齢を感じる機器の最たるものだ。
しかし昭和初期の家事労働を振り返ると今昔の感が深い。
あの頃は掃除も洗濯も全部手作業で力も時間もかかった。

我が家など阪神間の標準的な中流家庭だったが何処の家でもお手伝いさんは必須だった。
少し離れた農村から小学校の高等科を出たての女の子が来てお嫁に行く頃まで働くのだ。
私はまだ小学生でお姉さんのように懐いたが、同じ年頃の女学生がいて何か感じないはずはなかっただろう。
着物姿で来るので母は洋服の縫い方を教えることから始めて居た。 
お手伝いさんに来ることは花嫁修業の意味もあったのだろうが、ともかく食事、洗濯、掃除に編み物や障子の張り替え 冬は暖房(炭)の用意、夏は蚊帳の管理、秋は布団や着物の仕立て直しなど際限なく仕事があった。
我が家には祖父母はいなかったが高齢者が独りで生活出来るような環境ではなかった。
今振り返ると一つ屋根の下に秩序と温かい触れ合いが満ちていて安心感があった。
がそれは比較的恵まれていたからで昭和初期には大不況が有り飢饉があり格差社会は歴然としていて軍国化していった時代だった。
楽しかった想い出とともに複雑な感情もある昭和初期だ。

家電のことを書きかけて横道にそれてしまった。
明日出直そう。