閑話2012/02/05

モミジバフウの実
モミジバフウ(紅葉楓)の実がまだ鈴生りだ。 
透き通った冬の青空にくっきり映えている。
地面に落ちているのを拾ってしげしげと眺めると矢鱈とトゲトゲしていて微笑ましくなる。
まるで私の若い時みたいじゃん。
男女同権! なんて議論ばっかりしていた。
敗戦後、これまでの権威が失墜したなかで学生が一番元気があったように思う。
今考えれば幼稚だったけれどそれまでの無知を取り返したくて新しく出版される本を並んで買い社研などで討論しあったものだ。
街は闇市と猥雑なモノと知的なモノとが混在して妙な活気が漲っていた。
触ると痛い様なモミジバフウの実を見ながら昔の自分を見てるようで愛しかった。
授業料とささやかだったが小遣いを送ってくれる親がいたから好きなことが言って居られたのだと今頃になって感謝する。
親の世代も大変だったが、あの頃の高齢者は一番気の毒だった。
価値観が一変して我々若者は何かに付けて「古い考え」ときめつけた覚えが有る。
今の若い人に比べれば未熟でただ矢鱈と何か解らないモノを捜し求めていた自分を思い出しちょっと懐かしい。