自動車今昔 2 ダットサン2009/11/21

八ヶ岳の道路

昭和30年代になると洗濯機、電気冷蔵庫、テレビなどが一般家庭にも普及して来たが、自家用車を持つ家庭はまだまだ少なかった。
我が家で車を初めて買ったのは昭和37年頃だったと思う。
今では信じられないことだが、当時横浜駅の前は空き地が広がっていて一隅で中古車を並べて販売していたのだ。
夫と二人で決めたのが赤いダットサン、15万円だった記憶。
小さかったがボデイの鋼板はがっちりと分厚かった。

数日して家に届けられた時は生まれて初めての自家用車! 感無量だった。
しかし、夫は運転免許を持っていない。 ホント二人とも運転資格が無いのに車を買ったのである。
夫は深夜住宅地の道路を走って練習し、試験を受けに行ったが1回目は落ちてガックリして帰って来た。
彼は戦時中、航空機の設計が専門で操縦の経験もあるから自動車の運転なんて容易いと考えていたようだ。
数日後に再挑戦、合格したと意気揚々と帰って来て、今から母に報告に東京まで行こうと言う。
若い時は無鉄砲だ。 幼い息子達を乗せて、途中交差点でトラックの運転手さんに怒鳴られたりしながらも無事到着した。

このダットサンで休みごとに家族でドライブした。
速度計が80kmを超えると車体全体が振動したし、故障もよくしたが一番愛着があって今でも楽しかったことが忘れられない思い出の車だ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
干支で寅の次は何でしょう?
(平仮名3文字でお答えください)

コメント:

トラックバック