佐野洋子さんのエッセー2012/09/27

お庭のコスモスを戴いて
メールを貰って図書館に行くと
「二流小説家」ディヴィット・ゴードン 早川書房
だった。
頼んでから随分経つ。 人気が有ると見えて「予約者多数の本です」のステッカーが貼られている。 楽しみだ。
ついでに書棚を一巡したら教えて戴いた
「役にたたない日々」佐野洋子 朝日新聞出版
を見付けて借りる。

帰宅して、さあ どちらから讀もうと迷ったが馴染みのある佐野洋子さんのエッセーを開く。
佐野洋子さんの本との出会いは或る医院の待合室で 絵本『100万回生きた猫』偶然見てすっかり魅せられた時から始まる。
それから彼女の本を買い漁った。
子どもさんが小学校に入られた頃の話も多かった。
一番最近讀んだのは「しずこさん」かな。

彼女の訃報を知ったのは病院のベッドでだった。
(1938年6月28日 - 2010年11月5日)
72歳でまだお若かったのに何とも遣り切れない思いだった。
乳がんの闘病生活のことは後で知る。
そのことが「役にたたない日々」にも書かれていた。
重かった。

夕方図書館で借りて来て、読み出したら止まらなくて終いにはベッドに持ち込んで読み終わったら12時過ぎていた。
率直で同感したり笑ったり楽しかった記憶が強かったので少し変られた印象を受けた。
飾らない強さが迫ってくる。
私などから見ればまだまだお若いのに老化、記憶減退などにもご自分を含めて痛烈だ。

<いつも「でも・・・」ってすぐに反論するでしょ>
って言われたというくだりは私そっくりと笑ってしまった。
本当は神経質なところも似てるなと親近感が湧く。
しかし彼女の強さは到底真似出来ない。
繊細な感情を奥に秘めておられたのだろうな と思うのは私の勝手な想像だ。

遺作エッセー「死ぬ気まんまん」を是非讀みたい。

コメント

_ マジコン ― 2012/09/27 17:49

この絵が綺麗!

_ S.A ― 2012/09/28 11:37

いつも絵を拝見すると、サラッとした色使いでほっとします。

_ 美海 ― 2012/09/28 19:19

マジコンさん
嬉しいです! (^^)

_ 美海 ― 2012/09/28 19:24

S.Aさん
そう言って下さると励みになります!
今 迷いが多くて自信喪失中(ーー
考え過ぎかな

_ ミント ― 2012/09/29 18:45

わたしもちょうど佐野洋子さんの対談を読んだばかり。けっこう辛口なあたりに独特個性をかんじました。

ほんじつは、夕方のお月さまが秋雲から出入りして風情ありました。嵐のまえの静けさですね。

枯れ葉のコロがる音も耳にはいり、中秋だなあと花鳥風月にしみじみ。

_ 美海 ― 2012/09/30 09:24

ほんと 独特の個性に惹かれます。
チョッと使えないような言葉をサラッと言ってのけて...
真似出来ない私って 良い子ぶってるのかな と思ったり。

今夜の中秋の名月は台風の影響でどうなるでしょうね。

_ Mちゃん ― 2012/10/04 20:41

遅ればせながら、図書館から本が来たので「役にたたない日々」読みました。
私は、佐野さんのことは「百万回生きた猫」しか知らなかったので、ちょっと驚きました。
ほんと独自の世界を持たれてる方ですね。
読んでて、なんだか羨ましいな、と思いました。
率直で飾り気のない、心から出ていると思われる言葉たちに。

_ 美海 ― 2012/10/06 09:00

Mちゃん 遅レスでごめん。
佐野さんの男性的?で率直な言葉がお若い頃のと少し変った感じだったけれど、益々佐野さんらしいなと。
もっと もっと 話を聞きたかったです。

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