白内障手術記42011/11/07

無題
左眼の手術から1日置いて残る右眼を。
今回も2時間かけて駆けつけてくれた家族に付き添われて手術室に向かった。
経験したせいだろう さして緊張感も不安も殆ど無いのが我ながら不思議だった。 
先生はじめスタッフの方々への信頼感が大きかったと思う。 
手術中に和やかに声を掛けて下さるのが本当に有り難かった。
私は前回と同じく動かないこと、咳しないこと(普段突発的に出るから)だけを念じていた。

ライトは強烈だったけれど前回と同じく30分で総てが終った。
車椅子で送って貰って病室のベッドで30分休んだ後家族に見守られて昼食をとる。
ああ これで明朝当て金をはずして頂いたら終わりだな。
手術すると決めてから4ヶ月近く色々有ったけれど支えてくれた家族や多くの方々に感謝の思いがじわ〜っと広がった。

そして次の日の朝ガーゼが取れて待望の両眼が揃った!
明るい。
まだ少しぼやけていて焦点も定まらない感じだがともかく明るいのだ。
窓外の秋空のブルーに紗の様な白い雲を眺め、遠くの白いビルに掲げられた字を読み、廊下の掲示板を片っ端から読んだ。
面会室のテレビも美しく見える。
まだ本やテレビは程々にということだったから後はベッドで大人しく寝ていた。

ほっとした反面、することも無く寝ていると色々な思いが湧いてくる。
手術の前は無事に成功することだけを願い、もしもって不安でいっぱいだったのが安心すると同時に常焦点の距離の選択は良かったのかしらと気になった。
近くは老眼鏡でと納得してお願いしたのに新聞の小さな字がパッと眼に飛び込んでくるのもいいななんて。
「無い物ねだり」「隣の芝生は青い」は一番くだらないと自戒。

後の3日間は外来での検査と先生の診察、日に4回4種類の目薬の点眼指導などなどで結構忙しく、その間にルームメートと一緒に食事したり面会室でテレビを観ながら談笑したり情報交換したりで今回の入院生活も恵まれていたし貴重な体験だった。