日曜美術館を観て2014/02/02

春めいて
二月になって気のせいか日射しが春めいて来た。
日曜日は近くの家人に顔を出すのが習慣になっているが、NHK「日曜美術館」を見出したら止まらなくなって最後まで観てしまう。
何時もは録画して後で観るのだが、昔から好きだった猪熊弦一郎を久し振りに観て引き込まれてしまったのだ。

彼の若い時の絵は見る機会がなかったが写実的だ。
30歳代でフランスに行き変って行く。
その後アメリカに渡ったころからの絵には馴染みが有るし好きだった。
80歳〜90歳と歳を重ねられたときの自由奔放な表現にすっかり魅せられてしまった。
幼児が描くような絵で、線だって力強いけれど美しいとは言えないのにあの絶妙なバランスの魅力は何処からきてるのだろう。

アカデミックな基礎の修練の上に積み重ねられた抽象化だから極度に単純化されていても安定感のようなものがあるのだろうか。
素人の私の素朴な疑問だ。
晩年到達された絵に憧れ、こういう心境になりたいと思うが無理だろうな。

もう4年前になるが偶然知り合って一緒にクロッキーなどの会に参加させてもらった方が独自の感性で大胆な絵を描かれていたのを思い出した。
彼女はアカデミックなものを一切排除してて、ニューヨークで個展をするのが夢と精力的にご自分の道を進んでいらしたがどうされてるかしら。
私が病気したので伺えないままになっている。

TVを見終わって大急ぎで家人のところへ。
結構、一週間分の連絡事項や報告や相談することがあるものだ。
新しい本も教えて貰って帰りには図書館に寄って予約して来た。

住宅街の庭先に黄色い水仙が鮮やかだった。