絵に対する思い2013/07/10

初めて描いた油絵
遅い昼食を摂りながら、習慣で録画したTVを観る。
今日は6月に放映された日曜美術館「山河よ ふるさとよ 日本画家川合玉堂」を選んだ。
内心、無礼だと申し訳ない気がしたのだけど観だしたらスッカリ魅せられてしまって、食事なんてあっという間に片付けてしまった。

子どもの頃から大家として摺り込まれ、展覧会に出品されたのも観ている筈だが改めてお若い時の絵から83歳で亡くなられるまでの数々の作品に感激した。
奥が深い。

単純に見えるのに考え抜かれた構成と籠められた想いが伝わってくる。
毎日毎日スケッチを重ね、多くの絵を描かれて 最後に語られた言葉にお人柄を偲んだ。
「自分は生涯好きな絵を描き続けることが出来て大変幸せだった。
ただ残念なのは有名になり過ぎてしまって絵を描く時間がすくなくなってしまったことだ。
もっと 沢山の絵がかけたのに
もっと 沢山の人に
絵を差し上げることが出来たのに」

病床で描かれた最後の作品「出航」は診て戴いた先生に差し上げられたとか。 素晴らしい絵だった。

プロの方々は天性の才能プラス日夜時間を惜しんで努力してられる。
そして自分に厳しく先を目指されてる。
今、私が教えて戴いている先生にも常にそのことを感じている。

単なる趣味に過ぎなくても、何時まで経っても好い絵が描けないって嘆く前に、描かなくては話にならない。
アルバムの中に市民講座で油絵を習った時の初めて描いた絵の写真が残してある。 
あれから30数年が経ち現在の先生に教えて戴くようになってからでも20年あまりだ。
努力しなかった悔いは大きい。

添付絵は初めて油彩を触ったときの喜びが忘れられない私の第一作です。