パニック障害 ― 2009/11/17

自律神経失調症、その前は心臓神経症、そのもっと前は「神経質」「気のせい」「気が弱い」で片付けられ世間は冷たかった。
パニック障害という名で病気の一種と認められたのは10年前くらいだ。
経験した人にしか解らないけどホント苦しい!
胸の激痛、頻脈、めまい、死の恐怖が襲う。
でも検査しても異常は無いから本人は、ひたすら自分を責め、恥ずかしいから人には言わない。
私の場合は、子どもが幼かったころに突然に酷いめまいに襲われ、天井がグルグル回って身動き出来なくなったのが始まりだ。 適切な説明が無く、不安ばかりが膨らみ、外出先で気分が悪くなることが重なると電車にも乗れなくなり寝てる事が多くなった。
夫や子ども達に迷惑かけたと当時を振り返ると忸怩たるものがある。
半年ほどで、どうやら立ち直ることができたのは
家族の優しさに甘えていてはいけない!
こんな状態で生きてるのは嫌だ。
死んでもいいからこれから抜け出したい!
と本気で考えた。 外出もした。電車にも乗った。
途中で何回もパニックに襲われて、駅員さんの休憩室で休ませてもらったり、お店の奥で寝かせてもらったりしたけれど、段々その回数が減って、不安が自信に変わって行った。
すっかり治った訳じゃないけど30分我慢してれば治るという自信があった。
そしてこの年齢になって神経が鈍くなったのか
「私って むかしパニック障害やったのよ」
なんてアッケラカンと吹聴している。
しかし50歳過ぎのころ、医師も本人も「心臓神経症」だと思っていたら、検査で「本当に心臓悪いよ」と二人で吃驚した。
更に6年前からお世話になってる先生に「昔、狭心症した跡が心電図にでてますよ」と。
若いときの胸の激痛は狭心症の発作だったのかも。
人生は謎に満ちています。安易な自己診断は危険です。
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