気がつけば８２歳

昨夜は何年ぶりかでワインで乾杯した。
大きなワイングラスにほんの少しだけ注いでもらって、ゆらしながら薫りを楽しみ、ほんとなめるように。
美味しかったな。

お酒類は受け付けない体質なのにお味は好きで日本酒もブランデーも、中でも赤ワインは大好きだ。
夫も酒豪には程遠いけれどいろいろ集めていた。
戦後世の中が上向いて来た頃サラリーマンの憧れはトリスから角瓶へ、更に黒丸（サントリーオールド？）へと。
大砲のようなナポレオンは惜しくって封が切れず長いこと飾ってあったな。
ブックのような形のも宝物みたいだった。

定年になってから山梨の勝山に遊びに行ったときには葡萄畑の規模の大きさに吃驚し丘の上ではワインの飲み放題が有ったのに車で来たから飲めない夫が気の毒で私が運転出来ないことを悔いた。

夫がいたらご馳走と美味しいワインと家族団らんをどんなに喜んだろうなんて想いが一瞬心の奥をよぎった。
後五日で夫の命日がくる。

一夜明けて今日は年賀状の続きを。
試し刷りしたら絵の色調がもう一つで花の水彩画のも作った。
一日やってたら何となく判ってくるのだけどこんなに時間掛かる人間は役に立たないなと痛感する。
でも何とか２種類作って「この方にはこちらを」と割り振りながら宛名印刷も無事に済んだ。
後は一言書いて明日は投函できそうだ。