クリスマスイブ2012/12/24

我が家のミニクリスマス
今夜はもうクリスマスイブだ。
クリスマスツリーを飾らなくなって何年経つだろう。

子どもの頃、母と父方の独身の伯母がクリスチャンだったから床の間にツリーを飾って伯母さんたちや従兄弟も大勢集まってゲームをしたり賑やかだった。
でもケーキやプレゼントの記憶は無い。
教会では長老さんがサンタに扮して文房具などの包みを配って下さったのだけど。

息子たちが幼い時は、寝たのを確かめてそお〜っと枕元に玩具のプレゼントを置くのが楽しみだった。
日本はまだ貧しかったけれど小さな樅の木を買いに行った記憶がぼんやり浮かぶ。

マゴが幼かった頃はプレゼントの希望を聞いて夫とデパートをまわった。 嬉しい想い出だ。 
もう生木ではなく組み立てのツリーを飾るようになっていたな。

今も心に深く刻み込まれているのは戦争末期の学生寮でのクリスマスイブの夕食、食堂でお祈りをした後に供されたスープには肉切れが一片浮いていた。
昨日まで寮のまわりで遊んでいた二羽の鴨の肉だった。
黙って箸をつけない子も何人かいたけど私はひもじさに複雑な思いで噛み締め何となく「最後の晩餐」のキリストの言葉を思い浮かべていた。
食堂から帰る道、灯火管制の夜空の星は降るようにいっぱい輝いていた。

覚えているだけでも80回以上のクリスマスイブ、今夜は鶏でも買ってきてローストにしようかなと考えていたら朝早く家人から電話、
「今夜 食事にいらっしゃいませんか?」
「えっ 嬉しいな! 
 あっ プレゼント用意してない〜」
と思わず言って一緒に笑ってしまった。
マゴ達はすっかり独立して夫々の予定があるみたいだ。

添付写真は我が家のミニクリスマス飾り。